呉の猫惨殺がエスカレートの恐れ

2013年01月12日 11時00分

 8日正午ごろ、広島県呉市上平原町の畑に猫の頭部が置かれているのを畑の所有者の男性が発見、110番した。呉市内で昨年3月以降、殺されたとみられる猫の死骸が見つかったのはなんと15匹目だ。

 呉署によると、付近から猫の胴体は見つからず、別の場所で切断されて遺棄されたとみられる。呉署は同一犯の可能性もあるとみて、器物損壊と動物愛護法違反の疑いで調べている。

 市内では昨年、11月18日に広横路3丁目の駐車場入り口付近で地面に置かれた猫の頭部を近所の男性(58)が見つけ、19日に広署に届けた。10月29日には、和庄登町の路上で猫の死骸が見つかった。

 約2時間半後には、およそ1キロ離れた西中央4丁目の住宅の敷地内で子猫の死骸が発見された。見つかった2匹は腹部をそぎ落とされたり、頭部などを切断されたりしていた。

 相次ぐ小動物虐待で今後、殺人が起こるのではないかと周辺の住民たちは心配している。

 1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件では、逮捕された中学2年男子(14=当時)が、猫などを惨殺していたことが思い起こされる。米国では快楽殺人や連続殺人などの猟奇殺人を捜査する際には「マクドナルドの三要素」なるものが重要視されている。連続殺人犯の研究で知られるニュージーランドの法廷精神鑑定医、故ジョン・マクドナルド氏が提唱したものだ。

 猟奇殺人犯の約7割が幼少時に保護者から精神的、肉体的虐待を受けており、虐待の影響で「夜尿症」「放火」「動物虐待」の行動がみられるという。プロファイリングで複数の容疑者を絞り込む際、幼少時にそれらの問題があった人物が浮かびあがる。

 小動物連続虐待死事件は、小動物に飽き足らなくなった人物が殺人にエスカレートしかねない。