イタリアの闇組織「ブラック・デス」 インスタ等で世界中の美女を物色

2017年08月09日 12時00分

 本紙昨報のイタリアの闇組織「ブラック・デス」の関与が疑われる拉致事件で、被害に遭った20歳の英国人女性モデルが恐怖を告白した。

 クロエ・アイリーンさんは7月11日、写真撮影を口実にイタリアのミラノに呼び出され、薬物注射を受けてスポーツバッグに押し込まれ、拉致された。ブラック・デスは謎が多い地下組織で、闇サイトで武器から薬物、性奴隷と、何でも売買している。アイリーンさんは高額で人身売買されるところだったが、1週間後に解放された。

 イタリア紙「コリエレ・デラ・セラ」のインタビューに、アイリーンさんは「黒い手袋をした2人の男がきて、背後から羽交い締めにされ、薬物を注射されました。目を覚ました時に、私はピンクのボディースーツと靴下を着け、手足を縛られ、車のトランクに閉じ込められていました」と語る。

 大声で叫び続けたものの、車は同国トリノのアジトに到着。鎖でつながれ、床に転がされたという。ネットオークションは7月16日に行われる予定で、アイリーンさんには4000万円の値がつくと見込まれていたようだ。

 しかし、ブラック・デスがアイリーンさんのインスタグラムを確認したところ、セクシーな写真だけでなく、赤ちゃんの写真もあった。1歳の子の母親だった。

 アイリーンさんは「ブラック・デスの幹部は私のインスタグラムを見て、部下らしき男たちに『人違いじゃないか。母親を売るのはルールに反する』と激怒してました。そして7月16日にミラノに戻され、解放された」と話している。

 ブラック・デスは解放時、アイリーンさんに手紙を渡した。その手紙には「ブラック・デスの寛大な心で解放することにした。警察には言うな。1か月以内にビットコインで5万ドル(約550万円)支払え」などと書いてあったという。

 ブラック・デスはインスタグラムなどで世界中から美女を探し、仕事を口実にイタリアに呼びつけ、拉致して、性奴隷としてネットオークションで売っていたわけだ。個人が撮影した写真をネットで自由に世界中に発信できる時代だが、犯罪者もその写真を見ている。