死刑確定“西の毒婦”上田美由紀被告に2人の女死刑囚が冷たい視線

2017年07月28日 17時00分

 2009年に鳥取県で起きた連続不審死事件で強盗殺人罪などに問われた元スナックホステス上田美由紀被告(43)の上告審判決で最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は27日、被告の上告を棄却。平成に入ってから12人目の女死刑囚が確定する。

 上田被告が起訴されたのは2つの不審死事件のみだが、周辺では6人の男性がナゾの死を遂げていた。お世辞にも美人とは言えないが、ふくよかな体形と奔放セックスで男性から金を搾り取り、無用になると殺害した手口から、婚活連続殺人の木嶋佳苗死刑囚(42)とともに平成の毒婦として“東の木嶋・西の上田”といわれた。

 だが、木嶋死刑囚のインパクトの陰に隠れて注目度も実際の報道量も少なかった。木嶋死刑囚が70~80代の高齢男性もターゲットにしたのに比べ、上田被告の周辺で不審死した男性らは20~40代の働き盛りで新聞記者や警察官もいたが、裁判では冴えないホステスの“裏の顔”“悪女ぶり”に焦点は当てられず、苦しすぎる無罪主張を繰り返すばかりだった。

 こんな上田被告にはほかの女死刑囚からの視線も冷たい。

 木嶋死刑囚は獄中記で「私と彼女は裁判員裁判で死刑判決を受けた女性被告人という共通点がある。(中略)今どう生きているか、という点において彼女と同列にされたくない。1審判決を覆すことはほぼ不可能な現状で、この期に及んで嘘をつく女性と私は違う」と上田被告の無策ぶりを見下していた。

 和歌山毒物カレー事件の林真須美死刑囚(55)は上田被告の“友達気取り”が鼻についたようだ。上田被告は「紙の爆弾」の獄中記「松江刑務所より…」で「(カレー事件は)20代半ばの時の事件で、当時から(真須美死刑囚は)犯人じゃないと思っていた」などとかねて“援護”してきたが、ついに「上田被告と親しいかのような文章が掲載され精神的苦痛を受けた」と提訴されてしまった。

 死刑判決を受けた同士とはいえ、女の世界は複雑だ。