【横浜死体遺棄事件】夫の退職金めぐり家庭内トラブル?母娘3人の異様な生活

2017年07月19日 07時30分

母娘3人が逮捕されたマンション

 神奈川県横浜市のマンションから一部白骨化した男性の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で15日に現行犯逮捕された無職山内真里子(60)、長女の桂(34)、次女の優香(29)の3容疑者が依然、容疑を否認している。男性は真里子容疑者の夫とみられ、退職金をめぐる家庭内トラブルが判明している。周辺取材から母と娘2人の異様な生活ぶりが浮かび上がってきた。

 現場は築30年のマンションの一室。1階にはスーパーマーケットが入っており、夫とみられる男性が1人で弁当やおでんを買う姿が頻繁に目撃されていた。

 男性は昨年、法務局を定年退職。同10月、真里子容疑者が警察に「夫が退職金を隠して家庭内トラブルになっている」と相談していた。その際、男性は「娘2人から羽交い締めにされて、妻から殴られる」とDV(ドメスティックバイオレンス)被害を訴えたが、経過観察では、さらなる報復を恐れたのか「退職金を渡して、その後は暴力はない」と報告していた。

 近隣住民は「旦那さんは小柄でいかにも気が弱そうなタイプ。妻や娘たちは無愛想で、ほかの住人を避けているようであいさつも返ってこなかった」と語る。

 また、一家の部屋からは頻繁に女の声で「オマエら殺人者! 削除!」「オマエらみんな、削除!」などと叫び声が聞こえてきたという。「誰がというわけでなく3人とも叫んでいた。オウム真理教のことだと思うが『村井長官を殺したのは誰だー!』とか宗教的なことも叫んでいた」(住民)

 女3人の生活は完全に昼夜逆転。29歳と34歳の娘たちは勤めに出る様子もなく実家に寄生していた。「無職だから昼間は寝ているのか、女3人で夜10時ごろにスーツケースを引いて出かけて行き、夜中1~2時ごろに戻って来る時は酔っ払っているようだった。帰宅は朝方になることも多かった」(同)

 住民によると間取りは2Kで42平米ほどで家賃は8万3000円。水回りのほかは6畳と5・5畳の2部屋で、子供が成人した4人家族が暮らすには手狭だ。夫がコツコツ働いて得た給料を女3人で食い潰す生活だったようだ。夫が退職金を“死んでも手放したくない”のも無理がない。

「ゴミ出しや家のことなんかも全部、旦那さんがやっていたようで、旦那さんがいなくなった6月ごろからベランダにゴミがため込まれるようになっていた」

 遺体発見の1週間ほど前からは生臭いにおいも漂うようになり、マンションの共用部にも「異臭がすると苦情があります」と張り紙が掲示されたという。管理会社から通報を受けた神奈川署員が15日に部屋を捜索し、頭部が白骨化した男性の遺体を発見した。

 調べに対し、真里子容疑者は「何のことか分かりません」、桂容疑者は「話したくない」、優香容疑者も「何も知らない」などとシラを切り続けている。死んでも浮かばれない。