前代未聞“Uターン強盗”の理解不能 着替えて現場に戻り名刺渡す

2017年07月08日 17時00分

 東京・新宿区の路上で女性(26)を襲って現金を奪ったとして、警視庁は7日までにキャバクラ店長の森本亮二容疑者(35)を強盗致傷の疑いで逮捕した。新宿署によると、森本容疑者は5月17日午前3時すぎ、新宿7丁目の細い路地を歩いていた女性の首を絞め、現金1万1000円入りのバッグを強奪。倒れた女性は後頭部を強打し、全治1週間のケガを負った。

 理解不能なのは、ここから。

 同容疑者は現場近くの自宅アパートに全力ダッシュで戻り、白シャツから鮮やかなオレンジ色のセーターに着替え、再び犯行現場へ…。うずくまる女性に「大丈夫ですか?」と何食わぬ顔で声を掛け「何かあったら連絡下さい」と自身の名刺を手渡した。放火犯が現場に舞い戻る話は聞いたことがあるが、強盗犯がUターンし、被害女性の相談に乗ろうとするなど前代未聞だ。案の定、防犯カメラの映像から犯行がバレ、女性に渡した名刺からあっけなく御用となった。

 捜査関係者によると、付近のコンビニからプラダの高級バッグを持った被害女性が出てきたのを見て、森本容疑者は犯行を決意。その場にあった放置自転車を盗み、わざと女性を追い越して顔を確認すると、その場で自転車を乗り捨て、女性とすれ違う形でバッグを強奪した。警察の調べに森本容疑者は「なぜ盗もうと思ったかは自分でもよくわからない」と供述。その一方で「捕まりたくなかったから介抱を装って現場に戻った。女性がケガをしたかも気になった」と話している。

 バッグを盗んだ揚げ句、女性とも「お近づきになりたい」という下心があったかどうかについて同署は「わからない。そこまでは聞いていない」とのことだが…。

 森本容疑者は過去にも似たような事件の前科があるといい、捜査関係者は「クセかもしれない。ただ、今回はひったくりではなく強盗致傷。一発実刑の可能性もある」と話す。