【埼玉・朝霞】少女誘拐監禁の反省ゼロ「“大指令”に従った」と支離滅裂な主張

2017年07月05日 17時00分

 昨年3月に埼玉県朝霞市の少女(16)が2年ぶりに保護された誘拐事件で、未成年者誘拐と監禁致傷、窃盗の罪に問われた元千葉大生(卒業取り消し)寺内樺風被告(24)の被告人質問が4日、さいたま地裁(松原里美裁判長)で行われた。

 裁判では、事件当時、寺内被告に完全責任能力があったか、責任能力は限定的だったかが争われている。精神鑑定前の昨年9月に行われた1回目の被告人質問では「(誘拐は)車や美術品を盗むより断然軽い罪だと思っていた」と語り、学者気取りの口調で「自分と同じく社会から隔離された人間を観察したかった」と被害者を“被験者”呼ばわりしていた。

 今回は「“大指令”に従って事件を起こした」とさらに支離滅裂な主張を繰り出した。

「あらゆる人から悪口を言われる集団ストーカーを受けており、公判中にも見知らぬ後ろの方(傍聴人)や被害者側からバッシングを受けている。被害者も私の悪口を言って監視行為をしてきた集団の一味」と被告。この“集団ストーカー被害”に対抗するべく今回の誘拐監禁事件を起こすよう脳に“指令”があったという。

 これまで公判で一度も“大指令”の話など出てきていない。「なぜ今まで黙っていたのか」と弁護人から突っ込まれると「“思考の窃盗”が行われており私の考えが(外部に)漏れ出ているので、地球が丸いとかと同じように私が言わなくても常識的に皆さんが知っていると思った」と平然と答えた。

 10代の大事な2年間を奪われた被害者やその家族に対する気持ちを聞かれても「(監禁中に)勉強の機会を与えたが勉強させられず残念。結局、何が悪かったのですかねぇ。よく分からないけどここ(被告人席)に座ってます」とまるで反省の色がなかった。