銀座の爆買い中国人の観光バスからも“みかじめ料”?

2017年07月04日 07時00分

 東京・銀座でクラブやキャバクラなどの飲食店から“みかじめ料”として現金を脅し取っていたとして、恐喝の疑いで、指定暴力団山口組系組長ら8人が6月中旬、警視庁組織犯罪対策4課に逮捕された事件で、警視庁は他にも複数の飲食店からみかじめ料を取り立てていた疑いで近く、組長らを再逮捕する方針だという。銀座を“縄張り”としていたこの暴力団は、正規の飲食店だけでなく、違法駐車の中国人向け観光バスなどからもみかじめ料をせしめていたという。

 6月の逮捕案件では、組長らは銀座の一部を縄張りにして、2009年ごろから今年4月にかけ、少なくとも高級クラブなど約40店から計約5000万円を取り立てていたとされた。被害に遭った店は他にもあり、総額は1億円を超える可能性があり、同課は詳しい実態を調べている。

「逮捕された暴力団が目を付けたのは、クラブなどの飲食店だけではなかった。実は、銀座に来る中国人観光バスのガイド関係者からも、違法駐車を理由にみかじめ料を取っていたんです。さらに新規の白タクからも脅し取っていた」と捜査関係者は明かす。

 いまや全国の観光地に中国人や台湾人の観光客が大挙して押しかける。銀座も例外ではない。“爆買い”の中国人や台湾人の観光客のバスが、夕方になると銀座8丁目の大手スーパーマーケット前に列をなす。爆買いは落ち着いたが、相変わらず、バスは止まっている。

「一時的な違法駐車ですよ。そこに目を付けたのが暴力団だった」(クラブ関係者)

 中国人観光バスの内情に詳しいバス会社関係者は「バスには必ず、ガイドがついている。ガイドは観光客一人からガイド料として5000円もらう。ガイド料を拒否すると途中で降ろされるので、払うしかない。バスには50人ほど乗ってますからね。単純計算すると1台25万円で、違法駐車のバスは一日何十台あるか把握できないほど。暴力団は各ガイドグループから売り上げの2割ほどを徴収していたとみられます」と明かす。

 さらに暴力団は新規の白タク業者からも、みかじめ料を取っていたという。

「銀座8丁目のリクルートの裏通りに昔からたむろしている白タクは違法ですが、長年の慣習になっていて、暴力団も見逃してきた。一方、8丁目の銀座ナインを越えた新橋側に新規の白タクが数年前から増えていて、そこから、みかじめ料を取っていたようです」(8丁目のポーター)

 日本を代表する繁華街・銀座の悩みは尽きないようだ。