愛知県警が金塊窃盗犯に情報漏えい? 警官とヤクザの癒着絶えない背景

2017年06月03日 17時00分

 福岡市博多区で昨年7月、約7億5000万円相当の金塊が盗まれ、名古屋市の男ら10人が福岡、愛知両県警に逮捕された事件で、愛知県警の警察官が主犯格の一人とみられる野口直樹容疑者(43)と逮捕前に電話でやりとりしていたことが2日、分かった。

 福岡県警が携帯電話の通信傍受で把握。今年3月には金塊の換金に関与した同容疑者の関係先を家宅捜索しており、関連情報がその前に容疑者側に漏れた疑いがあるとみて愛知県警に伝えた。同容疑者は暴力団と一般人の中間を意味する「半グレ」集団の中心人物だった。

 2013年には弘道会の有力な資金源の風俗店グループ経営者の男に情報を流した愛知県警の警部が逮捕される事件もあった。男の別の事件の公判では、男が「警察は金で買える」「一番ランクが上の人で2000万円で買ったことがある」と豪語していたことが明かされ、実際に県警OBも「捜査情報の見返りに現金を受け取った」と証言。愛知県警と弘道会の癒着ぶりが衝撃を与えた。

 先月、警察庁の坂口正芳長官が弘道会の本部がある名古屋市を訪れ、愛知県警本部を視察し、職員らに訓示した。長官の訪問は愛知県警と弘道会の癒着を叱責するためだったともみられている。

 ヤクザと警察の癒着について、元山口組系組織の組長で作家の石原伸司氏は「警察庁があり、全国警察の手本である警視庁がある東京ではもう癒着はないでしょうが、地方はゆるいから癒着がありますね。前からつるんでると関係が切れないんですよ」と指摘する。

 ヤクザと警察が知り合う関係はなんでもあり。

「知り合うきっかけは、高校時代に空手部や応援団で一緒だったとか、何かの事件で話を聞いたとか、知り合いの紹介だとか、何でもある。そこからヤクザは警察に気を使い、下手に出て、小遣いをあげたり、女を抱かせたり、さまざまな手を使い取り入る。警察も人間だから、情が移り、ヤクザと“身内”になるものです。そうなってしまえば、そのヤクザがピンチのときには、よし助けてやろうとなってしまうものです。利害関係よりも、親しいという情で動くものです。そんな関係が先輩から後輩へと受け継がれていくのです」と石原氏。今回の事件でも、またまた警察とヤクザのあしき関係が浮き彫りになった。

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