「黒子のバスケ」コミケ自粛で参加女性嘆き

2013年01月03日 00時30分

 世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット83」は29日に東京・有明の国際展示場で開幕。初日に17万人を動員し、冷たい雨の降りしきる30日も会場には数多くの人が集まった。


 その一方、人気漫画「黒子のバスケ」の脅迫事件の影響で、この日900近い同人サークルが参加を自粛。会場の一部にぽっかり空いたような閑散としたエリアができてしまった。

 
「黒子のバスケ」には今年に入り作者や関連団体に脅迫状が送られており、コミックマーケット準備会にも「『黒子のバスケ』のサークルをコミックマーケット83に参加させない」との脅迫文が送られていた。


 会場や警察からの強い要請もあり、同準備委員会は今月8日に同人誌・グッズ等の頒布を事実上禁止することを発表。この日、ブースに出展したのは黒子以外の漫画も取り扱う一部のサークルのみで、「黒子のバスケ」を念頭に準備してきた多くのサークルは活動を自粛。まばらな会場ではほかの場所よりも多い警備員の数と、もの珍しそうに携帯で写真を撮る来場者の姿ばかりが目立った。


 この日出展した参加者の女性(高尾和成推し)は、3か月前から同人誌制作に取り組んでおり、準備会の発表が出た時点では印刷、製本まで済ませており、あとは参加するのみだった。


「最初聞いた時はショックだったけど、周りも安全面が大事」と準備会の決定には理解を示す一方、「コミケだけでなく、半年以上『黒子のバスケ』が潰れていて、1月もイベントが全部潰れちゃっている…。刷り上った本も通販で販売するくらいしかできない。犯人に対する怒りはないけど、早く普通の状況に戻ってほしい。来年の夏までにはまた楽しめる状況に戻ってほしい」と事態の収束を願っていた。