摘発相次ぐ危険ドラッグ「ラッシュ」に別の危険性

2017年04月08日 17時00分

 危険ドラッグ「ラッシュ」の摘発が7日、立て続けに発覚した。

 6日逮捕された京都市職員(47)は、自宅にラッシュの小瓶5本を所持。「性的興奮を高めるために持っていた」などと供述し、部屋にはラッシュの原料のようなものもあった。また東京・中野区在住の映像ディレクター(33)は、一昨年8月、ラッシュ6瓶をスウェーデンや中国から国際郵便で密輸した疑い。ネット購入で足がつき、本人は「10年ぐらい前から使っていた」という。

 30年ほど前からゲイの間で“セックス常備薬”として流通していたラッシュは2007年、指定薬物に。15年には輸入禁制品となったが、その後も密輸や所持でNHKの元敏腕プロデューサーや現役アナ、地方紙の取締役、慶大病院の医師らの逮捕が相次いだ。

「その液体を鼻から吸うと、心臓がバクバクし頭がボ~ッとなりエロい気分に。そんな状態が数分間続く」とは40代ゲイ。聞けば、昔から「ラッシュひと吸いで脳細胞がたくさん死ぬ」「バイアグラと併用すると心臓に負担がかかり危険」といわれていたという。

「ただラッシュが直接的原因で起きた深刻な事件や事故は聞いたことない。せいぜい吸い過ぎて頭が痛くなるか、鼻の周りがただれるくらい。死亡事故が続いた脱法ハーブとは別物で、人に危害を加えるような効果はない。危険ドラッグとひとくくりにするのは違和感を感じる」

 警視庁関係者によれば「規制対象にしたのは、もともとラッシュが暴力団の資金源だったから」とのことだが、現在摘発されているのは個人での密輸がほとんどだ。

 また、ラッシュ合成キットの販売サイトから足がつき、芋ヅル逮捕された前出のNHKアナは、罰金で済んだが「空気に触れるとすぐダメになるから、1回のセックスで使い捨てするしかなくコスパが悪い」(前同)という“お手製ラッシュ”に手を出しNHKを解雇された。

 ちなみに違法になってからはこんな被害も。某おネエタレントは「数年前にネット通販でラッシュ買ったら、中身はお酢。ラッシュじゃなくラッス(酢)だった」とバッタもんをつかまされる偽ラッシュ詐欺も横行した。