女子大生アイドル刺傷事件「控訴」取り下げた被告の反省度

2017年03月31日 17時00分

 東京・小金井市のライブ会場で昨年5月、女子大生アイドル冨田真由さん(21)が首や胸などを複数回刺された小金井ストーカー刺傷事件で、一審判決(懲役14年6月)を不服とし、控訴していた無職・岩崎(旧姓・岩埼)友宏被告(28)が、控訴を取り下げた。

 殺人未遂罪などに問われた岩崎被告は2月28日、東京地裁立川支部の裁判員裁判での判決から2日後の3月2日、東京高裁に控訴の申し立てをしていた。事件を取材してきた傍聴ライター高橋ユキ氏の元に30日午前、岩崎被告から手紙が届き「控訴 取り下げます。覚悟ができました」と書かれていたという。

「それまでの面会や手紙では、自分の『殺すつもりがなかった』という主張が一審で受け入れられていないと言っていたので、控訴審では再びそこを主張するんだろうと思ってましたが…」と高橋氏。同日午後、高橋氏との面会に応じた岩崎被告は一転して取り下げに至った経緯をこう語った。

「一昨日決めました。1週間くらい前から“どうしようかな”と再検討していて“裁判所から通知が来たら”と考えていたんですが、何も来ないから“もういいかな”と。(中略)控訴するにあたり、自分の主張を書き出してみました。計画性がなかったことなどいろいろ書いてみましたが…。判決文を何度も読み直して“これは変わらないし、言い訳になるだけだ。言い訳してもしょうがない”と思いました」

 29日に控訴取り下げの書類と、高橋氏への手紙を出したという。

 高橋氏は「手紙には『一生反省し、償っていく気持ちでいます』と書かれていたので拘置所へ行ったんですが、会ってみるとそれまでと変わらない様子でした。『反省はしている』と面会でも言うのですが『冨田さんのPTSD(心的外傷後ストレス障害)は思ったほどひどくはなかった』と言っていたり…。ただ、出所後に働いて、その稼いだお金で償っていくということは本人は何度も言っています」と話している。