ボートレース鳴門で爆破予告 12日まるがめ事件と同一犯か?

2017年03月27日 17時30分

爆破予告があったことを伝える場内ビジョン

 一体、誰の仕業なのか――。徳島県鳴門市が運営するボートレース鳴門(同市)に26日、男の声で「爆破予告」の電話があり、同レース場は第5レース以降を中止。来場客や関係者は避難を余儀なくされ、爆弾処理班も出動するなど場内は騒然となった。今月12日にもボートレースまるがめ(香川県丸亀市)に同様の予告があり、第7レース以降の中止措置を取ったばかり。調べてみると、この2つの事案にはいくつもの共通点があった。

 白昼のボート場に再び恐怖が襲った。ボートレース鳴門に中年とみられる男の声で「場内に爆弾を仕掛けた。午後2時ごろに爆破する」と電話があったのが26日午後0時過ぎ。場内には当時約1200人の客がおり、安全確保のために午後1時15分からの第5レース以降を中止。施設内にいた関係者は併設する駐車場に避難し、徳島県警の機動隊(爆弾処理班)も出動。だが、予告された時刻の午後2時の時点で爆発はなく、鳴門署の捜査でも不審物は見つからなかった。

 この日は女子選手限定の人気レース「ヴィーナスシリーズ第12戦」の最終日。予選・準優戦を勝ち抜いたベスト6によって第12Rで優勝戦が行われる予定だった。同レース場の企業局管理者は「このような事態での中止は残念であり、かつ遺憾であります。ボートレース鳴門だけでなく、ボートレース業界全体で対応していかなければならない事件であると考えております」とコメント。仕切り直して開催される27日は、手荷物検査を行う予定だ。

 一体、なぜ立て続けにボートレース場がターゲットになったのか。所轄の鳴門署は本紙の取材に対し「現在捜査中ですが、詳しいことは把握できていません。前回(の爆破予告)との関連性も分かりません」と語るにとどめたが、今月12日のボートレースまるがめの爆破予告とは幾つもの奇妙な共通点が浮かび上がっている。

 まず、双方ともボートレース界の人気コンテンツである「女子戦」の開催中に犯行予告があったこと。近年のボート界は空前の女子ブームに沸いており、シリーズ最終日のこの日も多くの人気選手が出場。前回の犯行予告の際に出場していた選手も10人ほどいた。さらに、両件とも売り上げと集客が大いに見込める「日曜日」であった点も見逃せない。

 共通点はまだある。開催場が「四国」であり、犯行の手段が「電話」。しかも声の主がいずれも「男」なのだ。さらに、前回は「公衆電話から」、今回は「非通知設定」という違いはあるが、予告の“セリフ”がビックリするほど一致している。改めて比較すると…。

「場内に爆弾を仕掛けた。7時に爆発する」(前回)

「場内に爆弾を仕掛けた。2時ごろに爆発する」(今回)

 前回はナイター開催、今回はデー開催とあって時刻は異なるが、言い回しはほぼ同じである。

 公営競技場の爆破予告といえば、2008年6月に東京競馬場で行われたダービー(JRA)の約2週間前にネット上で爆破予告した男が威力業務妨害容疑で逮捕されており、このときは警備員を増員するなどしてレースは無事終了。驚くことに、起訴されて保釈中の身だった男は約1か月後にまたもやネット上に無差別大量殺人予告を書き込んでいた。

 今回の爆破予告男も同一犯か、はたまた便乗した愉快犯なのか? ボート界のドル箱と言われる人気シリーズの日曜日を狙ったワケは? 鳴門署は威力業務妨害容疑で捜査するとともに、2つの事案の関連性も視野に入れていくという。