行きつけの喫茶店の女性経営者(30代)に“チンコ形”に彫ったニンジンなどのわいせつ物を送りつけたなどとして、京都府警福知山署は2月28日までに、ストーカー規制法違反容疑で兵庫県丹波市のアルバイトの男(73)を逮捕した。

 逮捕容疑は、京都府内の喫茶店経営の女性にニンジンやエロ本、卑わいな行為を求める手紙などを喫茶店のポストに入れ、繰り返し付きまとうストーカー行為をした疑い。

 男は「恋愛感情ではなく、いたずら目的だった」と供述している。

 同暑によると、この男は2014年春ごろから喫茶店の常連になり、経営する女性に一方的に恋心を持つように。営業時間中に2人きりになるタイミングを見計らい「Hさせて」「付き合って」などとしつこく迫るようになったという。15年8月ごろには店を出入り禁止となっていた。

 チンコ形に彫られたニンジンには、ご丁寧にコンドームがかぶせられており、手紙には「僕のことを思い出して(ニンジンを)使って下さい」などと書かれていたという。

 福知山署副署長によると、男が送りつけたニンジンは「かなりリアル(な男性器形)。亀頭部分もはっきり彫られていた。(キンタマ部分について)ニンジンなのでそれは再現されていない」と話す。

 ニンジンをそこまで精巧な男性器形に彫れるということは、男は彫師などの職人か、はたまた料理人だったのか。

「本人が彫ったのか、第三者が彫ったものを送りつけたのかは取り調べ中です」(同)という。

 近年は老人のこの手の事件が後を絶たない。ストーカー被害件数のうち、約1割は60代以上によるもので、10年前から4倍以上増加しているというデータも。ターゲットは若い女性から、同世代の高齢女性に至るまで幅広い。

 事情通は「男性は女性に比べ、退職後はコミュニティーで孤立してしまいがち。少しでも親切にされると好意だと勘違いし、寂しさを埋めたいがために判断力や抑止力を失ってしまうんです」と話している。