妻殺害容疑編集者逮捕でとばっちり 「進撃の巨人」本当の担当者の手腕

2017年01月13日 17時00分

朴容疑者が一家6人で暮らしていた自宅

 妻を殺害した容疑で逮捕された講談社編集次長の朴鐘顕(パク・チョンヒョン)容疑者(41)のとばっちりを受けているのが、諫山創氏(30)原作の人気漫画「進撃の巨人」だ。

 コミック累計発行部数は約6000万部。映画やアニメ化、関連グッズも飛ぶように売れ、同社に莫大な利益をもたらしている。それが朴容疑者のニュースで「進撃の巨人の~」と枕ことばのように何度もアナウンスされた。

「講談社サイドは朴容疑者のことよりも、ドル箱の『進撃――』に悪影響が及ぶことを気に掛けている。気難しい作家さんだった場合、ヘソを曲げて『連載を打ち切る!』と言いだしてもおかしくありませんからね」とは出版関係者。

 そうした事態を避けるため、朴容疑者が編集次長を務める「モーニング」の宍倉立哉編集長は11日、同社ホームページ上で「一部メディアの報道には『進撃の巨人』の立ち上げ担当とありますが、これは事実ではありません。本人が『進撃の巨人』を担当したことはなく、正確には『掲載誌の創刊スタッフ』であったことをお知らせいたします」と異例の説明をした。

「進撃――」は朴容疑者が編集長を務め、2009年に創刊した「別冊少年マガジン」で世に出たが、漫画自体を見いだしたのは別の若手編集者の男性という。

「作者の諫山さんは集英社にも『進撃――』を持ち込んだが、絵が下手で採用されなかった。その後、講談社に持ち込んで男性の目に留まった。男性は画力を向上させるため、作者を無償で絵の専門学校に通わせたそうだ。彼の目利きがなければ『進撃――』は埋もれていた」(同)

 諫山氏もこのことを恩義に感じ、以来、その編集者のことを「お兄ちゃん」と呼んでいるという。

 ファンの間では今回の事件で「進撃、どうなるの?」と不安の声も上がっているが、“本当の”担当編集者とは強固な信頼関係で結ばれているため、問題なさそうだ。