金正恩氏 トランプ氏に脅威も「朴大統領暗殺計画」実行か

2017年01月05日 11時00分

 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が、韓国の朴槿恵大統領(64)に対しての“襲撃予告”をエスカレートさせている。

 先日の朝鮮中央通信などは、正恩氏が朝鮮人民軍「第525軍部隊直属特殊作戦大隊」の特殊戦闘訓練を指導したことを大々的に伝えている。

 朝鮮半島情勢に詳しい関係者は「特殊作戦大隊の襲撃対象は、韓国大統領府の青瓦台にいる朴氏です。北朝鮮は1968年、朴氏の父親である朴正熙元大統領の暗殺を狙って青瓦台を襲撃したことがある。正恩氏は、当時の青瓦台襲撃未遂事件を参考に“朴槿恵暗殺作戦”をいつでも実行できるよう特殊部隊の準備を整えたのです」と指摘した。

 朴氏をめぐっては3日に韓国憲法裁判所が、大統領の罷免の可否を決める審理で初の弁論を開いた。朴氏を弾劾訴追した国会側は、朴氏が1日に大統領府で突然記者団と会い訴追理由に反論した懇談での発言全文を、罷免事由を証明する「証拠」として提出した。

 朴氏は12月9日時点で大統領権限が停止され、大統領府での生活と給与を与えられているだけの状態。正恩氏にとって、“死に体”の朴氏を“暗殺”する意味はないはず。しかし、昨年の正恩氏は、朴氏が米軍と連携した“斬首作戦”の恐怖に苦しみ続け、動静を伝えられない日々が続いた。この屈辱を晴らそうというわけだろうか。

「正恩氏がいつ特殊部隊に朴氏暗殺作戦指令を下すかは予測不可能。だが、米国の新大統領の就任式がある今月中旬までに大規模な軍事作戦に踏み切る可能性は決して低くない」(前出の関係者)

 正恩氏が“朴氏暗殺作戦”を実行した場合、米国の新大統領に就任するドナルド・トランプ氏(70)の対北朝鮮政策に大きな影響を及ぼすことが指摘されている。

 政府関係者は「トランプ氏は大統領選挙の期間中、米朝間の問題を正恩氏との話し合いで解決する趣旨の発言をした。しかし、トランプ氏は軍側近の助言で、対話でなく圧力に転じるでしょう。正恩氏が朴氏の襲撃作戦を実行に移せば、大きな代償を払うことになる」と見通しを示した。