今年2月、50歳年下の愛人に6000万円相当の金品を盗まれた事件で一躍、時の人となった“紀州のドン・ファン”こと、和歌山県の実業家・野崎幸助氏(75)が本紙の独占取材に応じた。野崎氏はこの度「紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男」(講談社)を上梓した。

 同氏の名前が一気に世間に知れ渡った「6000万円盗難事件」では、その後、愛人は逮捕された。5000万円相当の宝石類は返却されたが、現金600万円は返ってきていない。それでも「もう別に恨んでませんよ。どうせ返ってこないしね」と気にしていない。

 同氏の肌ツヤは健康的で「いまでも1日5回はエッチしている。1日でもエッチしない日があれば、気が狂うよ」と新恋人に笑顔を送る。ここまでセックスにこだわるのには理由があった。

「僕はいい女を抱くために一生懸命仕事している。やっぱり男はそうじゃなきゃいかん。ちまたの草食男子なんてもってのほか。人間、暇が増えるほど魂が汚れる。一生懸命働けば、魂は洗われるんです」

 現在は和歌山県田辺市で梅干し販売や不動産、金融業を営む大金持ちだが、仕事は「コンドーム訪問販売」から始まった。

「1970年代ごろの話。農家の女性がコンドームの性能を確かめるために“実演”を望むんだよね。エッチは好きだからやるんだけど、本当にいい女はいなかった。そういう経験もあり、いい女とやりたい!と強く思うようになった」

 コンドームで稼いだ金を大きくしたのは、霞が関や一流企業に勤める人へのカネ貸し業だった。

「国家公務員や一流企業の人間は体裁もあるから、基本的に金を返す。丸の内の仲通りで、広告付きのティッシュを配って宣伝したんですよ。とはいえ、返さない者も当然いる。僕は金貸しの視点からいろいろ見ているから。(省庁関係者でも)自分のことしか考えておらん、国賊者はおるよ」(同氏)

 先日、日ロ首脳会談が行われたが、同氏は「総理はもっとロシアの女を抱かなきゃいけないよ。その土地の女を抱かずして、その国のことが理解できるとは思わないですよ」と、独自の哲学を披露した。