韓国・朴大統領と崔容疑者の“禁断愛”疑惑を追跡

2016年11月15日 07時15分

 韓国の朴槿恵大統領(64)の親友の崔順実容疑者(60)による国政介入疑惑で、韓国検察は13日、朴氏を参考人として、15日か16日に事情聴取する方針を明かした。現職大統領が捜査を受けるのは初めてで、朴氏への批判は高まる一方だ。朴氏はなぜ崔容疑者に全幅の信頼を寄せていたのか? 韓国メディアでささやかれているのは、2人が旧友関係を超えた“禁断の関係”だったのではないかという新たな疑惑だ。

 崔容疑者は逮捕された安鍾範・前大統領府政策調整首席秘書官と共謀し、大企業から計774億ウォン(約70億円)の大金を崔容疑者と関わりのある2つの財団に拠出させたとされる。朴氏が7人の経営者にカネを要求した疑いがあり、主犯格だったとの見方もある。

 朴氏は4日の談話で「特定の個人が利権をむさぼった」と強調し、自身の関与を否定した。だが一方で「捜査で過ちが明らかになれば私もすべての責任を取る覚悟ができている」と話していた。

 12日には朴氏の退陣を要求する大規模な抗議集会がソウルで開かれた。1987年の民主化以降では最大規模となる推計126万人(ソウル市発表)の市民がシュプレヒコールを上げた。朴政権の支持率は5%以下まで低下し、現職大統領が異例の事情聴取を受ける事態となれば、さらなる批判は避けられない。それでも朴氏は「大統領の責任を果たし、国政を正常化するために悩んでいる」とし、退陣はかたくなに拒否する考えだ。

 さらに追い打ちをかけるかのように韓国メディアからは朴氏の「セウォル号沈没事件の空白の7時間に美容整形していた」「カルト宗教に取りつかれていた」などさまざまな疑惑が持ち上がっている。「朴大統領と崔容疑者は幼なじみ、親友、腐れ縁だけでは済まない強い結びつきがありそうだ」との声が出始めているのもその一つだ。

 韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏は「韓国マスコミの使う“親友”という言葉にはある種の含みがあるような気がしてなりません。崔容疑者が朴大統領を呼ぶ『オンニ(姉さん)』という言葉もどこか意味深です」と指摘する。

 朴氏と崔容疑者を巡る人間関係は実に複雑だ。朴氏の母親・陸英修氏が凶弾に倒れ、傷心だったところに近づいたのが、“韓国のラスプーチン”と呼ばれた崔太敏牧師。そして、崔牧師の娘が今回、逮捕された崔容疑者だ。

 一方、セウォル号沈没事件の空白の7時間で朴氏と密会していた疑惑がささやかれたのが、崔容疑者の元夫である鄭允会氏だった。

「一般的な感覚でいっても、崔容疑者は自分の父や夫と肉体関係のあった女性(朴氏)と“親友”でいられるでしょうか」(但馬氏)

 大統領選の遊説中に朴氏の目にゴミが入って痛いという理由で演説が中止になったことがあった。その際、家に戻って、朴氏の目からゴミを取ったのは崔容疑者といわれている。

「当時からセヌリ党関係者の間で、『朴氏の体に触れられるのは崔氏だけ』と言われていた。大統領就任間もない2013年、独身であるはずの朴大統領の執務室に高級ベッド3台が運ばれたなどというゴシップがいまさらのように出てくるのも、2人の関係をマスコミが洗っている証拠です」(但馬氏)

 韓国メディアでは、朴氏と崔容疑者の間の“カルト関係”だけでなく、同性愛傾向を心理分析する報道も出ている。

「朴大統領は一時期、母親と髪形までそっくりにしていたほど尊敬の念を持っていた。その愛する母から、父親、夫の女性がらみの愚痴もさんざん聞かされていたのでしょう。それが、彼女を無意識のうちに男嫌いにさせていったという報道です」(但馬氏)

 韓国大統領を巡る一大スキャンダルだが、スケールの大きい利権構造というより、濃厚で狭い人間関係の“お手当て”のやりとりなのかもしれない。