【カナダ邦人遺体】なぜホームレス男についていった?

2016年10月03日 17時00分

 カナダ西部バンクーバーに留学中だった古川夏好さん(30)が廃屋となっていた豪邸の敷地内から遺体で発見された事件で、遺体を適切に扱わなかった疑いで逮捕されたウィリアム・シュナイダー容疑者(48)について、警察が殺人容疑での訴追も視野に捜査を進めていることが1日、関係者への取材で分かった。同容疑者は古川さんが行方不明になった9月8日に古川さんと歩いている姿が監視カメラに写っていた。その後、2人は酒店に入り、古川さんのお金でウオツカを購入したという情報もある。しかし、知人たちは「古川さんはあまりお酒を飲まない」と口を揃えている。シュナイダー容疑者にせびられたのだろうか。

 古川さんは、バンクーバー市内のコーヒーショップで開かれていた地元住民や日本人留学生との英会話交流にたびたび参加。この交流の場で同容疑者を目撃したとの証言もある。

「シュナイダー容疑者はコーヒーショップ近くのホームレス支援施設に出入りしており、日本人に日本語で話し掛けることがあった。日本人の間では近寄らない方がいい人物だと言われていた」と地元関係者。

 警察は3日に遺体を司法解剖し死因や死亡時期などの解明を急ぐ。遺体は見つかった場所に埋められていた可能性があるとも、一部メディアで報じている。

 地元紙は「シュナイダー容疑者は住所不定のホームレス。過去に武装強盗、窃盗、薬物所持、住居侵入、暴行など数々の犯罪を行ってきた人物だ」としている。

 一方、古川さんについては「経験豊富な旅行者で、観光ビザをワーキングホリデービザに切り替える予定だった」としている。

 バンクーバーは日本人に人気の留学先で、5000~1万人の留学生やワーキングホリデービザでの滞在者がいるとも言われる。旅慣れている古川さんがなぜ凶悪な男と酒店に入ったのだろうか。