泥酔した女子大生を全裸にして集団暴行した強制わいせつ事件で有罪判決を受けた“東大レイパー”たちの無反省ぶりに、批判が集まっている。

 東京地裁は20日に主犯の東大生・松見謙佑被告(22)に懲役2年、執行猶予4年、共犯の河本泰知被告(22)に懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡した。

 2人は泥酔した女子大生を家に連れ込んで全裸にした揚げ句、局部に異物を挿入したり、ドライヤーを接射するなどして陵辱。被告人質問で河本被告は「女性をモノとして扱ってしまった」「彼女らは『自分より頭が悪い』と思い、相手の気持ちが考えられなくなった」と述べていた。

 あまりの鬼畜ぶりに声も出ないが、当の本人たちはことの深刻さをわかっていないから恐ろしい。松見被告の知人は「彼の家は都内の人気住宅街で、両親揃って金融の超エリート。被害者の怒りは特に松見被告に対し激しく、示談の余地もなかったが、親は『金をいくら積んででも解決しなさい』というタイプ。東大の学部は卒業しているので執行猶予が明けたら、すぐに“学歴ロンダリング”狙いで、海外の大学院か企業で研究させるだろう。そのための金は(親も)惜しまない」と話す。

 河本被告も同様で、当初は国選弁護人で“省エネ裁判”をする気だったという。

「地方出身で生活費のこともあるだろうが、罪を軽くしたい気持ちよりも裁判に振り回されたくない思いが強かったのだろう。ところが、示談がまとまらずに焦って国選弁護人を解任した」(同)

 今後の注目は東大側の処分だ。法曹関係者は「スーパーフリー事件で準強姦罪で起訴された東大生は懲役2年6月の実刑判決を受けているが当時、東大は判決を待たずに退学処分にした。今回は3人いるため10月に松本コウ樹被告(23)の判決が出揃ったところで処分が検討されるだろう」と述べる。

 東大関係者は「気が気でないのは、まだ学部生の河本被告。東大卒業を目前に退学処分が決まれば高卒に逆戻り。女性から示談の条件に自主退学を提示されたが、応じられず裁判になったくらいですから」と明かす。バカにつける薬はない。