浜名湖バラバラ事件は金銭絡み?被害者とのトラブル訴える証言も

2016年09月23日 17時00分

 浜名湖で7月に北海道美唄市出身の工員、出町優人さん(32=当時)のバラバラ遺体が見つかった事件で22日、静岡県警細江署捜査本部は、殺人と死体損壊・遺棄容疑で知人の静岡県浜松市の無職、川崎竜弥容疑者(33)を逮捕した。

 川崎容疑者は8月末に浜名湖で遺体の一部が発見された元同僚の須藤敦司さん(63=当時)の口座から現金を不正送金した罪で起訴されており、須藤さんの死にも関与しているとみられる。

 7月5日ごろ、川崎容疑者は磐田市内に借りていたアパートで出町さんの腹部を刃物で刺して殺害し、バラバラにした遺体を浜名湖に遺棄した疑い。2人は数年来のネット友人で、出町さんは周囲に「静岡のタツヤさんに世話になっている」などと話していた。

 出町さんは川崎容疑者から「原発で働かないか」などと静岡に出てくることを誘われていた。実際に7月上旬に浜松で、川崎容疑者と一緒に行動している姿が確認されているが、4日ごろには「静岡に来たら初日に借金20万円も背負わされた」と知人女性にこぼしていたという。

 出町さんはネットゲームが趣味で「優琥(ゆーく)」のハンドルネームで愛好家を集めてイベントを主催するなど一部のゲーマーの間では知られた存在だったが、一方で仲間から借りた金を返さず“借り(たまま)パク(る)”することもあり、被害を訴えるゲーマーも数多くいたようだ。

 出町さんはネット上のプロフィルに「(前世は)詐欺師かな」と記していた。川崎容疑者との間にも何らかの金銭トラブルがあったとみられるが、須藤さんも殺害されていることから、川崎容疑者と出町さんの個人的なトラブルだけではないことがうかがえる。背景に一体何があるのだろうか――。