千葉県酒々井(しすい)町の民家でバラバラ遺体が発見された事件で、県警捜査1課と佐倉署の特別捜査班は13日、この家に住む姉の竹内愛美容疑者(25)を死体損壊容疑などで逮捕した。遺体は行方不明の弟・諒さん(21)とみられる。

 諒さんは、さまざまなSNSで情報発信していた。ツイッターでは「名無しさん@音ゲー部屋」のハンドルネームで、8月31日まで頻繁にツイート。“音ゲー”と呼ばれる音楽ゲームに特化した部屋の中で趣味に没頭する日々がつづられている。スピーカーや専門の音楽ゲーム機器など、高価そうな音ゲーの設備を整えるほど経済的に余裕があったようで「貯金が鰻登りに増えていく 幸せだ」というつぶやきもあった。

 かといって、サイバー空間だけで孤立感を深めるわけでもなく、同じ趣味を共有する人とオフ会で接するなどリアルな世界でも活発だった。思い出共有アプリ「my365」には異性を交えたイベントに興じる写真が投稿されており、コミュニケーション能力に問題があったとは思えない。むしろ、某SNSでは友人たちから「仕事中も女の子の事かんがえたまにミスをする!」「ただの変態だったw」とイジられたり、「キレーな姉ちゃんと付き合いやがって」と男女の交際を面白おかしく冷やかされるようなキャラクターだったようだ。

 気になるのは、姉との関係性だ。ツイッターでは「12/26日姉とデートしなくてはならなくなった」というつぶやきがあり、その数日後には「これだから姉は嫌なんだ」と不快感を示している。

 竹内容疑者とクリスマスの翌日、一緒にいなければならなくなった何らかの事情があったのだろうか。実際そのとおりにした結果、面倒なことになったようだが、文面からは具体的なことはうかがい知れない。もっとも、姉に言及することは極めて少なく、他のSNSでも全く登場することはなかった。

 諒さんはツイッターの最後となる8月31日付でこう意味深につぶやいている。

「性格なんて今まで起きた出来事に思ったことの積み重ねで出来てるんだから、変わるって宣言して変われなかった人は貴方のことをその程度にしか思ってないって事なのよ」(以上、すべて原文ママ)