死体遺棄の“お嬢様女子大生”に有罪判決 法廷で笑いだす弁護人に裁判長ムッ!

2016年09月07日 17時10分

 昨年6月、神奈川県相模原市の墓地で阿部由香利さん(25=当時)の遺体が発見された事件で、死体遺棄罪に問われた秋山智咲被告(24)に東京地裁は6日、懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。弁護側はこれを不服として即日、控訴した。

“お嬢様女子大生”が当時の交際相手、佐藤一麿被告(殺人罪で起訴)にそそのかされ死体遺棄を手伝った衝撃や、阿部さんと両被告の三角関係などが臆測を呼び、大きく報じられたこの裁判は、弁護人が裁判長の読み上げる判決文を一笑に付すなど、緊迫した雰囲気の中で閉廷した。

 一貫して「犬の死骸だと思った」と主張した秋山被告に対し、鈴木巧裁判長は「遺体を1か月も自宅に保管しホテルを転々としながら遺棄場所を下見するなど、生活上の支障や金銭負担を甘受し相当な労力をかけ遺棄しており、人の死体かもしれないという認識があったと認められる」とした。

 続けて「遺体が“人の可能性はない”と認識する特段の事情はない」と裁判長が見解を述べると、泉澤章弁護士は突然噴き出し、声を立てて笑いだした。裁判長が「途中なので黙って聞いてください!」とムッとするも、泉澤弁護士は「面白いから笑っただけで」と引き下がらない。裁判長は「今の発言を撤回してください! 言い渡しの途中で不謹慎ですよ」と最後まで不機嫌だった。

 判決後の会見で泉澤弁護士は「あの裁判体では有罪になる予想はついたので被告にも『高裁で頑張ればいい』と話し、あらかじめ控訴状を作ってきた。高裁では必ず逆転する」と息巻いた。

 裁判では涙ながらに無実を訴えたり、検察を不満顔で見つめたり表情豊かだった秋山被告。判決後は裁判長をニラみつけたが、右手に握ったレースのハンカチの出番はなかった。弁護団によると「判決はおかしい」と憤りながらも「ここ(地裁)で争っても仕方がない」と割り切った様子だったという。