【碑文谷バラバラ遺体】金銭目的の供述も被害者宅に形跡なしの不可解

2016年07月11日 17時00分

警視庁を出る池田徳信容疑者

 東京・碑文谷公園の弁天池で先月23日、世田谷区の無職、阿部祝子(ときこ)さん(88)の切断遺体が見つかった事件で容疑者が先週末に逮捕されたが、動機や手口に関しては不可解な部分も残されている。

 死体遺棄の疑いで逮捕されたのは無職池田徳信容疑者(28)。「金銭を盗むために、ベランダから阿部さんのマンションに侵入した」と供述している。当初は3階にある阿部さんの部屋でなく、2階の別の部屋へ入ろうとしたが、窓が施錠されていたため、無施錠だった阿部さんの部屋をターゲットにしたという。

 池田容疑者は阿部さんの自宅から約500メートル離れた閑静な住宅街にある築50年近いマンションに母親と2人で暮らしていた。「中学校に入ったころから不登校になって、ほとんど学校には通っていないようだった。最近もたまに自転車に乗っているのを見かけたが、勤め仕事をしている感じはなかった」(近隣住民)。碑文谷公園は阿部さんの自宅から池田容疑者の自宅とは反対方向に約500メートル離れている。つまり、池田容疑者は、窃盗のための侵入からバラバラ遺体を遺棄するまでを自宅の1キロ圏内で行ったことになる。引きこもりがちだっただけに、活動範囲は広くなかったと思われるが、すべてを近場で完結させようとしたのはいささか不可解な印象も受ける。池田容疑者は「室内にあった包丁を使い、浴室で遺体を切断した」とも供述。殺人は場当たり的な犯行だったことをうかがわせているが、そもそも施錠されていなければ、中に人がいる可能性が高いのは当然だろう。

 さらには、阿部さん宅に荒らされた形跡はなく、現金入りの財布や通帳が残されていた。侵入の手口自体がずさんな上に、本来の目的も全く果たしていないなど、一連の行動はあまりにちぐはぐ。「バラバラにすることが目的の猟奇殺人犯なのか。単なる物取りがバラバラにするという労力を掛けることには違和感がある」(関係者)。池田容疑者は何をしようとしていたのか。