【スーツケース詰め遺体】浮上する被害者の身元と犯人像

2016年06月28日 17時30分

 27日午後1時半ごろ、東京都品川区の京浜運河で、黒いスーツケースが浮いているのを航行中の船に乗っていた男性が見つけた。警視庁の警備艇が回収したところ、中から女性の遺体が見つかった。

 東京湾岸署によると女性は30~40代くらい。ピンク色のキャミソールと水色のハーフパンツ姿で髪は茶褐色だという。目立った外傷はなく、腰を曲げて両ヒザを折った状態で横50センチ、幅30センチ、高さ70センチのスーツケースに入れられていた。

 スーツケースに遺体といえば昨年、東京駅のコインロッカーからスーツケースに入った身元不明の高齢女性の遺体が見つかった。2010年には石川県金沢市で頭部のない30代女性の全裸遺体がやはりスーツケースから発見されている。この事件は後に韓国人デリヘルで働いていた被害者の客の男が出頭している。

 元警視庁刑事で犯罪ジャーナリストの北芝健氏は「遺体をスーツケースに入れる手口は“男の犯罪”。遺体を押し込めるのも、持ち運ぶのも、いくらローラーが付いているとはいえ、ものすごく力がいる」と指摘する。

 バラバラ遺体などと違ってスーツケースに入れれば目につきやすく、特に海に遺棄すれば時間の経過とともに内臓から腐敗ガスが発生してスーツケースごと浮き上がってくる。遺棄方法としては雑だ。被害者との交友関係が浮上しない行きずり犯なのだろうか。

「男女間で殺人に発展する原因は、痴情のもつれか金銭トラブルのどちらかです。被害者は30~40代の割に極めてラフな格好をしており、会社員とか主婦というより水商売の女性で、客や従業員とモメて殺害された可能性もある」(北芝氏)

 不特定多数の客を相手にしていて交友関係から容疑者を絞り切れなくても、スーツケースから持ち主を特定することも可能だという。まずは一日も早い被害者の身元特定が待たれる。