スマホ普及で子供の性的被害急増 対策意識低い日本の現状

2016年06月04日 08時00分

 子供がスマホを持つようになり、ネットで知り合った男から性的被害に遭う事件が増えている。昨年、内閣府が保護者に行った調査によると、子供の年齢が上がるほどスマホの使用が多くなっている。ところが、セキュリティーソフト「ノートン」を開発・販売するシマンテック社が行った消費者調査では、世界平均では65%の親がネット上で子供を守るために何らかの対策をとっているのに対し、日本では何らかの対策をとっている親は、わずか32%にとどまっていることが判明した。

 警察庁によれば、昨年上半期において、インターネット上で多数の人々が交流するコミュニティーサイトに起因した犯罪に巻き込まれた18歳未満の被害児童数は796人と増加傾向。出会い系サイトでの被害(48人)に比べ、低年齢層の割合が多い。被害児童のうち、スマホでコミュニティーサイトにアクセスし、被害を受けた割合は約9割にも上る。

 ネット事情通は「ネット空間を現実空間に置き換えて考えれば分かりやすいのです。大声で自分の名前を叫び続ける子供1人を、夜中の歌舞伎町やロリコンがいる裏路地を歩かせたりしないでしょう。ネット空間でも同様で、危ないサイトにアクセスさせたり、危ない人がコンタクトを取って来るのを親が防ぐべきなんです」と指摘する。

 子供のスマホでの活動を管理できるアプリ「ノートンファミリー(iOS版)」を提供開始したノートン事業統括本部の古谷尋氏は「子供たちをオンラインで安全に守ることは、ますます重要になっています。ノートンファミリーのようなテクノロジーを導入し、子供たちのオンライン上での行動を把握し、インターネットの危険性を教え、年齢に応じたオープンな対話を行うことが重要です」と語る。