持ち込み「缶6本」でアウト!鉄道ルール改定後の酒盛りは?

2016年04月07日 07時00分

 JR各社や大手私鉄は鉄道車内に持ち込める手回り品(手荷物)のルールを一部改定する。28日から適用される。

 昨年6月に東海道新幹線のぞみの車内で男(71)が焼身自殺を図り、女性(52)が巻き添えで死亡した事件を受けてルール改定となった。

 これまでガソリン・軽油・灯油の持ち込み制限は容器を含めて重量3キロ以内だったが、今後は持ち込めない。また、酒類や化粧品、医薬品、ライターなどの可燃性液体は3キロ以内から2リットルか同2キロ以内、キャンプ用の固形燃料なども同3キロ以内から同2キロ以内と厳しくなった。

 酒類2リットル以内というと、ワインボトル(750ミリリットル)3本でもアウトだ。350ミリリットルの缶ビールや缶チューハイも6本でアウトの計算だ。

 埼玉高速鉄道では「飛行機のように手荷物検査を実施するわけではないが、大量の酒を持っているのを見つければ減らしてもらうよう注意する」としている。行楽シーズンだからといって大量に酒を買い込んでしまうと、飲む前に泣く泣く手放さなければならなくなる可能性もある。

 だが、鉄道利用者にとっても安全は第一。今回のルール改定は2020年東京五輪とも無関係ではない。ある鉄道関係者は「欧州での自爆テロの激化や、東京五輪を控え、外国人観光客が増え続けているこのタイミングで規制強化したことは間違いない」と指摘する。

 京浜急行は「規制強化で事故・事件の際の被害を小さくし、抑止する効果を期待している。現在も不審者への声掛けは行っているが、人員的な限界はある。規則を厳罰化することで不審者をチェックしやすくなり、利用者の危険物への意識も高まる。『のぞみ』の事故の再発防止に努めたい」としている。

 これまで規制のなかったヘアスプレーや防水スプレー、カセットボンベ用カセットガスなども2リットル、2キロ以内になる。