【三鷹女子高生殺害・差し戻し公判】池永被告の難解供述に女性検事が怒りの正論対応

2016年03月11日 09時00分

 2013年、東京・三鷹の女子高生Aさん(18=当時)を刺殺し、全裸画像をネット上に流出させた殺人や児童ポルノ禁止法違反などの罪に問われている池永チャールストーマス被告(23)の差し戻し審が9日も東京地裁立川支部で開かれ、被告人質問が行われた。

 実際はフリーターだったが、Aさんには立命館大生と偽っていた池永被告。インテリぶるクセが身に染み付いているのか、尋問の中でわざと難解で回りくどい言葉を使った。リベンジポルノの動機を聞かれ「裸の画像がなければ、ただ熱狂的なファンに殺されたストーカー殺人事件として報道されてしまう。最も親密な関係の証しである裸の写真を拡散することで、彼女と交際していた事実について第三者からの反駁(はんばく=反論)の余地を与えないためで、自分の存在証明なのです」。これには裁判長も「普通に話せばいいのに」とボヤく始末だ。

 冒頭、女性検事から「あなたのケータイやパソコンから被害者の裸の画像を全部消去して二度と見ないと確約してください」と迫られた被告は、堂々たる口調で「宣誓します!」と答えたが「宣誓はしないでいいです!」と鼻であしらわれた。

 女性検事はその後も遺族あての手紙に誤字脱字が多いことに言及。「辞書を引かないんですか? 当事者の“事”、二重線で訂正してあるけどまだ間違えてますよ」と指摘したが「正確にはどんな字ですか?」と教えを請う池永被告を「自分で調べてください!」と突き放した。

 さらに「なぜ被害者があなたに裸の写真を送ったか分かる?」といらだちをにじませた女性検事。「交際相手を喜ばせたかったのかと…」と言いよどむ池永被告に「まだ分かりませんか! 写真をバラまくような人じゃないとあなたを信用したからですよ!」とスパークした。

「ご指摘の通りです…」とうなだれる被告に「今日まで気が付かなかったんですか!」とあきれ返り「ええ、すみません」と反射的に口にした池永被告に女性検事は「謝らなくて結構!」と冷たく言い放った。