トラブル噴出!「爆食い」中国人観光客 バイキング店「もう来ないで」

2016年03月05日 07時00分

 食べ放題の時間制限を無視したトラブルで、駆けつけた警察官に暴行したとして、中国人ツアーの添乗員の男が福岡県警に逮捕された。訪日中国人のマナー問題は、来日観光客数の増加とともに噴出している。すでにさまざまなところで取り上げられ、一部で「やや改善されつつある」などともいわれているが、その実態はやはりとんでもないものだった。

 公務執行妨害の疑いで2月28日に現行犯逮捕されたのは、福岡市のアルバイト王忠海容疑者(48)。王容疑者は中国人のツアー客約30人を率いて福岡県志免町のレストランを訪れ、食べ放題と飲み放題のコースを注文した。

 だが、制限時間を過ぎても注文を繰り返し、これに応じない店員とトラブルになり、店側が警察に通報。午後8時過ぎに駆けつけた警察官の腕にかみつくなどした。王容疑者は容疑を否認している。

 日本政府観光局の統計によれば、2015年は前年の2倍以上となる年間500万人近くの中国人観光客が日本を訪れた。だが文化の違いから各地でトラブルが発生し、自治体や観光業界などが来日観光客に対してマナー向上を呼び掛けている。

 観光業界関係者によれば、今回の事件もマナー問題に関する代表的な事例だという。

「行列ができるような店であっても、食べ終わった後、すぐに席を立たない。一度席に着いたらここは自分たちが所有したんだという概念が普通なんです」

 さすがに今回は制限時間付きだった分、完全にルール違反だが、一般の飲食店だとなかなか出て行けと言えずに困ることが多いようだ。

「忙しい時間帯でも食後30分以上、大声でしゃべり続けているんですから、外国人を出入り禁止にする店が増えるのも仕方ないことですね」(同)

 日本では当たり前になっている“暗黙のルール”も中国人観光客には、なかなか通用しないようだ。

 中国人観光客の団体はバイキングでも猛威を振るうことがあるという。

「列に並ばない、写真を撮りまくる、大騒ぎする、汚すなどは当たり前。調味料やドレッシングをボトルごと持ち帰ろうとする、イチゴの先端の甘い部分だけ食べて後は残す。後ろに人がたくさん並んでいるのに、自分で取りたがる子供を抱っこして散らかし放題散らかしながら取らせるなどなど、いろいろ起こります。子供に異常に甘い人や、迷惑という感覚自体が薄い人が多いように感じます」(バイキング形式の飲食店経営者)

 中国人は料理を残すのがマナー。日本の食べ放題では、残したら罰金というルールが多いが、日本語が分からない中国人には通用しない。バイキングで食べきれないほど皿に盛って、半分以上残すこともざらだ。

 さらに同経営者によると、一般の飲食店でも「トイレが込んでいると、店の外の路上で用を足す」「予約の時間に遅れる」「店外で買った飲食物を持ち込んで食べる」などのトラブルがよくあるという。「知り合いに中国出身で日本で飲食店を経営している人がいますが、その人ですら、『できれば店には日本人しか入れたくない』と言っていました」(前出の関係者)

 もちろん、こうした観光客は一部ではあるが、傍若無人な振る舞いによって多くの人が嫌な印象を抱いてしまっているのもまた事実。気持ちよく「おもてなし」するためにもマナーの周知はさらに徹底したいところだ。