トリニダード・トバゴで邦人女性殺害 カーニバルの夜何が起こったのか

2016年02月14日 10時00分

 カリブ海の島国トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインで横浜市の長木谷麻美さん(30)が遺体で見つかった。10日午前、公園の清掃員が、カーニバルの衣装とみられる水着姿の長木谷さんを木の下で発見。首には素手で絞められたような痕があった。


 トリニダード・トバゴではこの時期、ブラジルのリオデジャネイロ、イタリアのベネチアとともに「世界3大カーニバル」に数えられるトリニダード・カーニバルが開催され、世界中から数万人の観光客が訪れる。


 長木谷さんは音大卒業後、音階のある金属製打楽器・スチールパン奏者として活躍。スチールパン発祥の地である同国のバンドにも所属し、5年前からカーニバルの時期は演奏旅行に訪れていた。先月16日にはSNSに街の夜景とともに「いつも思うけど、ここに住みたいって」とトリニダード・トバゴ愛をつづっていた。


 中南米・ペルー旅行専門店「ラティーノ」の田中純一氏は「直行便もなく日本からの年間渡航者は1000~3000人程度。カーニバルを目的に渡航する人が圧倒的に多く、あとは野鳥やカメの産卵などネーチャーツアー目的の人もいる。アフリカ系、インド系を中心とした多民族国家で、日本に敵意を持つ要素はないが、治安はほかの中南米の国と同じで良くはない」という。


 特にカーニバルの時期は悪化するといい「いろんな会場で音楽フェスやカーニバルが夜まで続きます。リオのように夜通し騒ぐわけではないが、人出が多く酒も入っているので、喧嘩などのトラブルや窃盗、強盗も起きる。暗くなってからが特に危険で、旅行者には夜間は出歩かないよう注意している」(同)


 外務省の海外安全情報では「サバンナ公園などで強姦事件が発生しており、時には殺人に至るケースもある」と遺体が発見された公園も危険だと指摘していた。


 地元紙によれば、長木谷さんが現場近くの廃屋に出入りしている姿も目撃されている。カーニバルのお祭り騒ぎの中で何が起きたのか。