韓国で横行する「赤ちゃんネット売買」の実態

2016年01月12日 07時00分

 韓国で23歳の女が6人の幼児をネットで購入していたとして児童福祉法違反容疑で先日、逮捕された。一昨年からネット掲示板に「赤ちゃんを産んだがどうするか分からない」などと書き込んだシングルマザーらに子供の売買を持ちかけ、1人あたり20万~150万ウォン(約2万~15万円)で購入していた。

 当局の調べに「子供が好きだったので育てたかった」と供述しているが、購入した幼児のうち2人は親元に“返品”し、1人は女のおばに引き取らせ、実際には3人だけを育て、自分の戸籍に入れていた。

 女は生活保護を受けながら祖母と弟と暮らしていたが、近隣住民に「結婚していた様子もないのに子供を育てている女がいる」とタレこまれ、警察も婦人科検診を受診していない女の戸籍に子供が入っているのが不審だとして捜査に着手したという。

 韓国では2014年にも当時20歳の男子大学生が交際女性との間に生まれた生後7か月の乳児を60万ウォン(約6万円)でネット販売して、赤ちゃんを買った30代女とともに児童福祉法違反容疑で逮捕されている。出産を家族に知らせずホテルで秘密裏に育てていたが、その生活が破綻したため、ネット上で「子供を引き取ってほしい」と募集をかけた。

 オンライン人身売買とは世も末だが、韓国では12年に養子縁組特例法が改正され、出生届の義務化や、養父母の手続きに裁判所の許可が必要になるなど規制が強められた。すると10年には1桁台だった捨て子が13年には200人超と急増した社会的背景がある。

 今回の事件も正式な養子縁組ではなく、無戸籍の1歳未満~2歳未満の子供たちを勝手に自分の子として戸籍に入れていた。警察は、女が「親元に返した」と供述している幼児に関して第三者への人身売買がなかったかなどを調べている。