警視庁品川署は6日、窃盗や住居侵入などの疑いで、東京国税局横浜中税務署の職員(28)を再逮捕した。逮捕は4回目。

 再逮捕容疑は昨年6~7月、品川区のマンション2棟の一室にそれぞれ窓を割って侵入し、現金数万円や女性用のベルトを盗むなどした疑い。同署によると「現金は盗んでいない」と容疑を一部否認している。

 容疑者は10月に品川区の路上で30代の女性に後ろから抱きついて体を触ろうとしたとして逮捕、起訴されている。現場周辺では5月ごろから、強制わいせつ事件や空き巣事件が数件起きており、警視庁が関連を調べていた。

 容疑者は上武大在学中、箱根駅伝への出場経験がある。

 フェチ事情通は「普通なら特殊な性癖と思われるのを嫌がり、ベルトを盗んだことを否定するのでは? ベルト盗みを認めるということは、珍しいジャンルですが、ベルトフェチではないでしょうか」と指摘する。

 物に対するフェチのなかにはメジャーな下着もあるが、サドル、レインコート、そしてベルトというマイナーなものもある。

「厚手の革で幅が太く、ピンがダブル(穴が縦に2つ並んでいるもの)のハトメ(ベルト穴に金属のリングが打ち込んであるもの)というギャリソンベルトがたまらないというベルトフェチが多いです。ジーンズにTシャツという地味めなファッションの女の子が、そんなベルトをしていたら、それだけで興奮してしまうということです。バックルがごつかったら、より最高でしょう」と同事情通。

 ベルトを入手できた場合の使用法としては、自分をムチ打ったり、巻いたりするわけではなく、観賞してにおいをかぎ、持ち主を想像するのだという。

「同じ穴にピンをハメ続けると、ハトメでない場合は革の穴が伸びます。ハトメでもベルトにクセがつく。そんな個人の身体特徴が染み込んだベルトがフェチが喜ぶ対象です」(同)

 フェチの世界は奥が深いようだ。