【千葉・市川】被害総額1000万円超 スプレー落書き犯の正体は?

2015年12月23日 10時00分

落書きされた民家

 千葉・市川市で民家や車にスプレーで落書きされる被害が相次ぎ、住民を悩ませている。被害総額は1000万円以上にも膨れ上がり、もはやイタズラでは済まされない事態。浮かんできた犯人像は――。

 千葉県警市川署によると18日夜から19日未明にかけ、同市市川南4丁目周辺の住宅の壁や扉に赤いスプレーで「アホ」「バ~カ」「クソ」などの文字のほかに意味不明の記号が書かれるなどした。被害に遭った家は12軒に上り、最も被害がひどかった家は門扉、玄関ドア、ポスト、表札、塀、フェンス、壁と計15か所にもスプレーで書き込まれた。事件は先月9日を皮切りに先週末まで散発的に発生。これまでのところ被害届が出されていない家や自動車も含め、47件が確認されている。

 警察では器物損壊や住居侵入などで捜査に当たり、防犯カメラ映像の解析などを行っているが「これまでのところ目撃者はいない。住宅街の奥まったところで防犯カメラがない」(捜査関係者)。防犯カメラが設置されていない場所をピンポイントで選んでいるとすれば、土地勘があり、狡猾な犯人ともいえる。

 一方で、最初に被害に遭った中学校では「ニューハーフを差別するな」「オカマを差別するな」「キリストは死ね」などのメッセージが書き込まれていたが、18~19日の犯行では「クソ」「アホ」と単純化。スプレーもこれまで青、黒、緑、赤と4色が使われるなど微妙に犯行形態は異なっている。

 自動車も10台以上が被害に遭っている。「スプレーの汚れを洗浄した後、磨きをかければ落とせるが、1台あたり20万~30万円はする。塗装を全部塗り替えるとなれば、50万円はかかる」(自動車修理工場)

 住宅の落書きも10万円単位で被害総額は1000万円を超えてくる。

「捕まったとして、賠償できるのか。この1か月で立て続けに起きているんじゃ、またやるんじゃないのか」と周辺住民は年の瀬に出現した度を越えた落書き犯に怒り心頭だ。