“中国二人っ子”日本直撃 紙おむつ爆買いさらに増加か

2015年11月07日 07時00分

 中国で子供が増えると日本のドラッグストアが品不足になる!? 中国共産党の中央委員会第5回総会で、これまで30年以上続けられてきた一人っ子政策の見直しが発表されると、世界中のメディアがこぞって報じた。この見直しですべての夫婦の第2子の出産が認められることになるが、今後、中国の出生率が上がると、日本にも様々な影響が及ぶことは間違いない。中でも一番身近で起きる問題は、さらなる紙おむつ不足だという。

 1979年に導入された一人っ子政策は、人口抑制の効果は示したものの、経済を支える労働人口の減少、高齢化や少子化に伴う後継者や介護人材不足の問題を生んだ。

 日本企業に就職した30代の中国人男性は「中国で最近は、いとこ同士で親族の企業を引き継ぐケースが多い。介護に関しては、日本と同じで専門業者の需要も高まっている。ただ、中国の介護は日本以上に人手が足りないし、サービスが悪い。バリアフリーの概念も皆無なので大きな問題になっていた」と説明する。

 こうした問題も受け、一人っ子政策は見直されることに。都市事情や経済事情の変化から、2人目をつくりたがらない家庭も多いとされるが、それでも、国の方針が変わった以上、現在よりは少子化が軽減する見込みが高い。

 そうなると、日本で起こりうるのが、さらなる紙おむつ不足だ。

「中国では日本の紙おむつが人気。中国で国内製品を買うより3倍ぐらい高いのに、日本に来た中国人がどんどん買い占めていく。僕は(一人っ子政策の対象外とされる)少数民族なので妹がいるが、妹が友達に譲るからと定期的に中国に送らされている」(同)

 中国製紙おむつは異常にかぶれることが問題となった。日本のメーカーも中国に工場を作り、商品を生産販売しているが、中国人にとっては、日本で製造されたものであることが重要だという。

 中国人ジャーナリストは「中国で作っているとなると、安全性や本物かどうかが疑わしいですから。中国の工場で中国人が仕事をすると、手抜きや原価を安くするために混ぜ物をしたり、危険なものを作り出してしまうということを中国人は知っています。7年前、中国メーカーの粉ミルクを飲んだ乳児30万人以上が腎臓結石になり、調べたところ、メラミンが混入されていたのです。これはたんぱく質含有量検査をごまかし、原価を安くするためでした」と指摘する。

 また前出の中国人男性は「粉ミルクやベビーパウダーなども人気。中国では赤ちゃん用品で定期的に体に支障が出る事件が発生しているので、特に体に直接影響するものは、日本製品への信頼が厚い。紙おむつ以外にも、中国人が日本のドラッグストアで爆買いをするのは化粧品や薬など体の安全を保証するものが多い。これで子供の数が増えたら、ますます紙おむつを買いにくるはず」と言う。

 昨年、日本のドラッグストアなどで“爆買い”した紙おむつを兵庫県明石市の倉庫に約1万パックも大量保管していた中国人グループが入管難民法違反(資格外活動)容疑で逮捕される事件があった。近年、首都圏のドラッグストアでは紙おむつの販売を1人あたり1つか2つと規制している店舗も多い。

 都内のドラッグストアに勤務する薬剤師は「最近は転売の業者もあって、仕入れのために2~3人でワゴンに乗って都内や近郊の薬局巡りをするグループがあるそうだ。明らかに疑わしい客にはひと言声をかけるよう上からも指示されている」と証言する。

 近年は転売グループが警察に摘発されたり、客同士がトラブルを起こすケースも目立っている。とはいえ、前出の薬剤師も「中国で子供の数が増えたら当然、紙おむつの需要も高まる。数年後には、今より日本で紙おむつが不足するかもしれない」と予想する。

 果たして、おむつの行く末は――。