【大阪・高槻】少女の死体遺棄“猟奇殺人”の犯人像

2015年08月18日 06時10分

遺体発見現場には花が手向けられていた

 大阪・高槻市の物流会社駐車場で8~15歳の少女とみられる遺体が見つかった事件で、複数の人間が犯行に関与している疑いが濃厚となってきた。遺体発見直前、現場に不審な車2台がいたのを近くの防犯カメラがとらえていたのだ。少女をグルグル巻きにし、全身を傷つけたうえに窒息死させた残虐極まりない犯人は一体何者なのか。専門家は「欲求不満な社会人の男たち」と猟奇殺人犯をプロファイリングした。

 少女の遺体は13日午後11時30分ごろ、物流会社の50代男性によって発見された。粘着テープで後ろ手に縛られ、顔全体にテープが何重にもグルグル巻きにされたうえで、体の左前面、腹部や足に30か所以上の刃物で切りつけられた痕があった。

 直接の死因は窒息死とみられ、死亡推定時刻は同日午後7時ごろ。現場には血だまりや引きずられた痕などがないことから別の場所で殺害され、遺棄されたとみられる。

 なんとも異常な事件だが、近隣の工事会社に取り付けられた防犯カメラには、敷地内に不審な車が進入する様子がハッキリと写っていた。

 工事会社の関係者によると、不審な車は1台目が午後10時35分ごろ、2台目が同10時40分ごろ、それぞれ現場に到着。2台は遺体が発見された付近に縦列で駐車した。

 その後、2台は午後11時10分ごろに連なって現場から去っていった。暗闇のため、車種や色などは特定できないが、ライトなどの形状からどちらもトラックではない乗用車の可能性が高いという。

 遺体発見者の男性は午後11時30分ごろにトラックで現場に到着。一度、その場に停車させていた自身の自家用車を前方に出し、同じ場所にトラックを止めようとしたところでバックモニターに遺体が映っていることに気付いた。犯人は遺体を男性の自家用車の下に隠し、逃走。その20分後に車の持ち主が戻ってきて発見したことになる。

 近隣住民は「今回事件が起きた駐車場は24時間開いているので誰でも入ろうと思えば入れる。付近は、夜はほとんど人も車も通らない。犯人はある程度、土地勘があったと思われる」と不気味な事件を不安がった。

 元警視庁刑事で犯罪学者の北芝健氏はこう犯人像を推測する。「社会人として仕事を持つ男ではないか」。死体遺棄の時刻が日中でないことや自動車の運転免許を所持している点などから、10代の場当たり的な犯行よりは20代以上の計画的な犯行ではないかと考えられるという。

 少女への異様な傷のつけ方については「顔をテープで覆ったのは、苦しむ表情を見るのが怖いという臆病の表れです。一方で、日常的に女性に対しての欲求が満たされていないため、その不満を昇華させるべく残虐な行動に出た」。被害者は小学2年~高校1年に当たり、小児性愛の傾向が見られるようだ。

 駐車場に放置した理由としては、犯人が都市部に住んでおり、山間部に土地勘がなかった可能性があるが、「とりあえず発見を数時間でも遅らせられれば、その時間で、逃げたり証拠を隠滅したりと自分たちの身の安全を確保できるという意識があったのでは」(同)。遺体が発見されても、簡単に自分たちにはたどりつかないという意識があったとすれば、事件解決が困難になるのは必至。肝心の被害者の身元も大阪府内の行方不明者には該当する少女はなく、依然として判明していない。