小型機墜落で“二次被害”拡大 飛行機恐怖症解消の決め手は

2015年07月30日 10時00分

墜落した小型プロペラ機

 東京都調布市の住宅街に、離陸直後の小型プロペラ機が墜落した事故で、小型機は予定していた伊豆大島までの片道分の5倍に当たる大量の燃料を積んでいたことが発覚。重量は離陸可能な限界ぎりぎりだったとみられ、高温による推力不足など複合的な原因で高度を十分に上げることができず、墜落につながった可能性がある。

 事故では巻き添えになった住民を含めて3人が死亡。警視庁は28日、業務上過失致死傷容疑で、小型機を管理していた会社など関係先を家宅捜索した。

 この惨事で航空関係者は事故の“二次被害”を受けた人、受ける人がさらにいるのでは?と指摘する。

「今回の件で飛行機に乗ることに恐怖を感じてしまう人が出てしまわないか心配です。飛行機の墜落事故が起こると、その事実や映像がトラウマになって乗れなくなる人が出てきてしまうんです」

 飛行機恐怖症といわれる飛行機嫌いの人が増えるというのだ。

「アメリカの同時多発テロのショッキングな映像によって多くの人が飛行機の搭乗への恐怖を抱いたことで注目されるようになりました。ただ、その前から一部で存在は知られていて、国内でも、御巣鷹山の日航機事故などで、飛行機嫌いになる人がかなり出たと言われています」(同関係者)

 2001年9月11日の凄惨な事件は世界中に影響を与え、トラウマによる飛行機恐怖症がクローズアップされた。それ以前の1985年の御巣鷹山・日航機墜落事故や94年の中華航空機事故などに際して、飛行機に乗れなくなる人が増えたという。

 そもそも、飛行機恐怖症は事故の可能性をなんらかのきっかけで強烈に意識した時点で起こりうるようだ。大切なのは不安を解消するための原因解明だ。

「9・11の時は、その後のセキュリティーを異常なまでに強化することによって、不安の要因の大部分を取り除こうとしました。人的なミスであっても機体のトラブルであっても、過剰なまでにきっちり対策をすることが重要です」(同)

 被害の拡大も防がなければいけない。