LINE使用リベンジポルノで初逮捕者 犯罪に駆り立てたとんでもない動機

2015年06月24日 10時00分

 警視庁は22日までに、無料通信アプリLINEのグループトーク上に女性の上半身裸の写真を投稿したとして、私事性的画像記録の提供被害防止法(リベンジポルノ法)違反と名誉毀損の疑いで、金沢市の無職A(26)と、川崎市の無職B(27)を逮捕した。

 警視庁によると、LINEを使ったリベンジポルノ(復讐目的の画像投稿)事件での逮捕は全国初という。他人が撮影した画像を拡散させたとして同法が適用されるのも初めて。

 Aがネットの交流サイトで知り合った被害女性の裸を撮影。その後、Aはプレゼントした旅行みやげを女性が捨てたことに腹を立てて、4月16日に不特定多数のゲーム仲間が集まるLINEのグループ上に、裸画像2枚を投稿した疑いがもたれている。

 Bは、翌17日にかけてその画像を別のグループにも拡散した疑い。「グループトークが盛り上がると思った」と容疑を認めているという。

 Bは、川崎市内の古びた戸建て住宅に3世帯同居の実家暮らし。近隣住民によると「いつも単独行動であいさつもしない。ニタニタと薄ら笑いを浮かべて歩いていることもあった。おとなしい印象だが、4~5日前に家の中から大きな声で怒鳴っているのが聞こえた」。

 別の住人は「大病を患ったおばあちゃんを車で病院まで送り迎えしたりして優しい子ですよ。あの家は1階におばあちゃんの居室があって2階の2部屋は、姉夫婦が1部屋、息子とお母さんで1部屋使っているのよ」と証言する。

「ハキハキものを言うタイプ」(住人)の母親や、姉婿など他人の存在もあり家の中でストレスを抱え、ネット世界に逃げ込むように依存したための犯罪なのだろうか。

 ネット事情に詳しい専門家は「ネット世界を仮想空間と思うから罪を犯し、犯罪に巻き込まれるのです。ネット社会でも当然、“モラル”“社会性”が必要だと気が付けば、(被害者側も)ヌード写真を他人に撮らせるはずもない」と警鐘を鳴らしている。