人気アプリ「斉藤さん」の悪ノリ実態

2015年06月20日 16時00分

 ウチの娘は大丈夫か?と思わず不安になる無料アプリが大流行中だ。テレビ電話で見知らぬ者とつながるスマートフォンのコミュニケーションアプリ「斉藤さん」が、女子中高生らの若者にウケて、利用者は1000万人超。だが、露出狂やロリコンなどのヘンタイに重宝され、20年前にはやったテレクラ状態になっているというから驚く。この「斉藤さん」でヒマを潰しているうちに、相手の男とセフレになってしまった女子高生もいるというから、もはや捨て置けない!

「通話したオッサンが一人で『あああぁ~』とか声を出しててキモッと思ったら、下半身丸出しでオナってるんですよ。3回に1回はエロい人が出てくる。大体(自慰行為を)見せてきて、テレホンセックスに持ち込もうとする人が多い」と言うのは女子高生(16)だ。

 とにかく、いかがわしい目的での利用者が激増したという。

「何度かけても、たいがいヘンタイのオッサンが出るんですよ(笑い)。オッパイ出してハァハァ言ってる30代くらいの痴女に当たったこともある。たまに同年代の女の子が出て普通の会話をできることもあるけど、最近は男も女もエロ目的の利用者ばかりだと思いますよ」(同)

「斉藤さん」とは2011年にリリースされたアプリ。起動した者同士を無差別につないでテレビ電話で会話できるほか、メッセージやプロフィルを交換することもできる。開発者によると、アマチュア無線を再現したようなもので「要するに、『斉藤さん』は誰でもない誰かの象徴。何も考えずに『斉藤さん』に電話できたら面白いという勢いで作った」という。中高生の間では知らない者はいないほど爆発的な人気で広がった。

 別の女子高生(17)はその使い方を「ヒマ潰しにちょうどいい。ヘンタイのノリにも、こっちの気分が乗れば付き合ってあげる。『ミニスカのままパンティー脱いで』って言われて、片手でパンティーを下ろして生着替えを見せてあげたりね。後々しつこくされる心配がないのがいい。『会おう』とか、つながろうとしてきたらソッコーで切ればいいし…」と語る。

 お互い素性を明かすことなく、テレビ電話で非日常的なやりとりをするのがおもしろく「ヒマ潰しとネタになる」のだそうだ。だが、二度と同じ相手とつながらないため“逃げ得”のように露出を繰り返す男や、言葉巧みに10代の女の子を裸にさせる行為なども横行している。

 冒頭の女子高生は「友達は『斉藤さん』で話した30代後半の人とLINEのIDを交換してセフレになってる。『動画で顔とか体がチェックできるから、出会い系より失敗がない』って、ヒマさえあれば『斉藤さん』やってますよ」という。

 男性ユーザーの中には出会いにこぎつけた者もいるようだが、女性の方も「『斉藤さん』を利用したことがある子なら誰でも、エロ通話は経験済みだから、耐性はあるかも」(同)という。

 実際に「斉藤さん」が犯罪に使われたこともある。2012年には、京都府の女子高生(16=当時)と無職少年(16=当時)のグループが「斉藤さん」を使ってラブホテルに誘い出した岐阜県の男子大学生(22=当時)から現金3600円やキャッシュカードを脅し取る恐喝事件が発生した。

 この時、開発元の企業は「アプリ内で起きたユーザー間トラブルに関して一切介入しない」と態度表明。事実上の“勝手にどうぞ”という黙認状態に、ますます過激な利用者が集まるようになり、最近ではテレクラ状態だという。

 利用者層は、女性が10~20代なのに対し、男性は10~50代。利用者の7割が男性というデータもあり、男同士でつながってしまい「すみません…」と気まずく通話終了することも少なくない。

 もちろん、出会い系アプリではないが、「一期一会を楽しむ」などと言って楽しめるシロモノではなくなっているのが現状だ。この実態を大人は知る必要がある。