油ぶっかけ教祖の背後にもう1人の“預言者”

2015年06月07日 10時00分

 国内の神社仏閣で発生した連続油ぶっかけ事件で千葉県警から建造物損壊容疑で逮捕状が出ている米・ニューヨーク在住の開業医で、韓国系キリスト教団体の創始者である日本国籍の男・K(52)の傍らにもう1人の“預言者”が存在するという。


 教団は教祖のKをトップにしたピラミッド構造で、100~150人の信者がいた。アドバイザーとして、Kをサポートしていたのが米国人女性のXだ。「XさんはもともとKさんがニューヨークで経営する病院のスタッフ求人募集に応募して雇われた子持ちの女性です。Kさんのもとで祈りの修行を受けているうちに『自分も神の声が聞こえるようになった』そうです」(元信者)


 神の声を聞いて、人々に伝える者は預言者とされる。Kは信者への集会で17歳の時に神の啓示を受けたと説明し、神社仏閣に油をまく行為も「多くの人が虐殺された土地で悪霊を追い出すため、イエス・キリストの名によって、祈り、清めました」と神の指示に従ったとの主張だった。


 Kは神の声を聞けることで、カリスマ性を高めていたともいえるが、Xを自身と同等ともいえる預言者と認めた狙いは何なのか? あるキリスト教関係者は「複数の預言者が同じお告げを受けたとなれば信ぴょう性は高まる。2人で内容をすり合わせて信者への説得力を持たせるためではないか」と指摘する。


 早期から教団の危険性を指摘していた宗教トラブル相談センターの村上密牧師は「一般的にキリスト教は聖書に基づくものだが、教団はKの『主の声が聞こえた』という個人的体験にのみ基づいている。教団に反対すれば祝福を失うという極端な発想はカルト特有の物の言い方」と指摘した。


 いまだ帰国していないK。一刻も早い、油ぶっかけの真相解明が待たれる。