【川崎中1殺害】リーダー格少年の父「殺害には無関係です」

2015年02月27日 09時00分

【川崎中1殺害事件】前代未聞の異常事態だ!! 神奈川県川崎市の多摩川河川敷で遺体で見つかった中学1年、上村遼太さん(13)の事件について、川崎署捜査本部は27日、事件に関わった疑いが強まったとして少年3人の逮捕状を請求した。事件は急展開となったが、上村さんを暴行したグループの中心格とみられる年上の少年Aにはすでに代理人弁護士が付いていた。Aの父親は26日、弁護士を通じて「(息子は)上村君の殺害には無関係です」とコメントしている。

 事件への関与が疑われる少年Aは、上村さんが昨秋ごろから行動を共にしていた不良グループのリーダー格の高校生だ。その素性をめぐっては「上村さんの自宅周辺でナイフを持っていた」「酒を飲んでオッサンの頭を鉄パイプで殴ったことがある」などと報じられている。

 上村さんは今年に入り、友人に「年上の先輩から暴力を受けている。殺されるかもしれない」などと漏らしていたことがわかっている。捜査本部もAら年上の少年が上村さんに暴力を振るっていた事実を把握。すでに地元ではAの関与が噂され、自宅には報道陣が集結していた。

 その状況にたまりかねたAの父親が矢口統一弁護士(41)に代理人を依頼。報道陣に自宅取材自粛を条件として26日、対応した。事件への関与が疑われているとはいえ、逮捕もされていない段階で少年に弁護士が実質的に付くのは異常事態だ。同弁護士は父親の正式なコメントを代読した。

「上村君の事件につきましてはあってはならないことであり、ご遺族のお気持ちはいかばかりかと察して余りあります。犯人には事件相応の罰を受けてほしいと思います」とした上で、Aの関与を否定した。

「これを前提に(Aは)上村君の殺害には無関係です。ただ、上村君と面識がなかったわけではないので、事件の真相解明のために協力できることがあれば協力したいと思います」(父親)

 無関係の根拠について矢口弁護士に質問が集中したが、歯切れは悪かった。本人の所在についても「詳しいことは言えない。私から連絡すれば電話口に出られるところにいます」。推定される犯行時間帯のアリバイについては「申し上げられない」(同)。現在の様子は「ひと言も申し上げられない」(同)と、ないないづくし。

 上村さんとAが遊んでいたとの目撃情報もあるが「(上村さんとは)面識あったという程度と受け止めています。むしろ弁護士としては、そちらのおっしゃっていること(目撃情報)の証拠を出してほしい」と応じた。いつから面識があったかや、知り合いが事件に巻き込まれたことをAがどう語っていたかについても「話せない」とした。

 矢口弁護士とのやりとりで出てきたのが、2月15日前後にAの自宅で起きたトラブルだ。15日前後に上村さんの友人たちが、上村さんがAに殴られた“仕返し”に、Aの自宅に行ったのだ。

 そこでAの家族とモメ事になり、警察に通報されるトラブルになっていたという。これについて報道陣から事実関係を聞かれると、矢口弁護士は「ノーコメントにさせてください」。

 Aは上村さんの自宅近くのバスケットゴール近くや、ゲームセンター、川崎駅周辺に足を延ばすことがあった。Aを知る知人は「たばこと酒で通っていた学校を休学になったって聞いた。年上との付き合いはあまりうまくなかった」と振り返る。アニメ好きで、趣味は上村さんと重なり、共通の話題で接点を見いだしたのかもしれない。別の知人は「年下ばっかりに威張り散らしてるようなやつだった」と“お山の大将”ぶりを指摘。Aの率いるグループは高校生と中学生がいたが、上村君が最年少だった。

 矢口弁護士は24日に父親から依頼を受け、同日中に少年と会ったという。当然、いろいろ質問しているはずだが、何も明かさなかった。警察からの接触が26日夜の段階で「ない」ことは明かしたが、結局、A本人の主張を聞くことはできなかった。あくまで父親が息子の関与を否定しているという状況だ。Aを含む不良グループ7人前後の少年が3人に絞られ、逮捕状請求。捜査は一気に進むのか。