弁護団を慌てさせたオウム無期受刑者の「協力したい」発言

2015年02月28日 16時00分

 オウム真理教元信者の高橋克也被告(56)の裁判員裁判が26日、東京地裁で開かれ、地下鉄サリン事件で被告と同じ送迎役を務め、ともに無期懲役が確定している北村浩一、外崎清隆両受刑者が証言台に立った。死刑囚と違い遮蔽措置はなく、外崎受刑者はジャージー姿に丸刈りで出廷した。

 事件前日、広瀬健一死刑囚から「(先端部分を削った)傘で突っついて破る」と聞き、サリン散布役の横山真人死刑囚が“茶色い液体の入った袋”を新聞紙でくるんでいるのを見ても、外崎受刑者は「自分のワークに集中することが帰依の実践と思っていた。サリンをまくとは知らなかった」との主張を崩さなかった。

「当日未明、上九一色村から渋谷(のアジト)に戻ると、残しておいたおにぎりとジュースがなく、高橋被告が『俺が食った』と笑っていた」「駅まで実行役の横山を送迎する途中のコンビニで水とスポーツ新聞を買ってきたが『必要なのは一般紙』と言われた」などと、大事件を起こす直前とは思えない緊迫感に欠けたやりとりも明かした。また外崎受刑者が高橋被告への“行き過ぎた協力”を誓い弁護団を慌てさせるひと幕もあった。

「被告も、証人を多数呼ばれて緊張していると思う。本人も刑のことが気になっているかもしれない。昔、和気あいあいとした仲なので、お互い頑張らなきゃという思いもあるし、克也被告に協力したい。なるべく罪が重くならないようにという思いはある」

 これでは、被告に有利な流れに導くためには偽証もいとわないと受け取られかねない。慌てた弁護士から「さっき偽りを述べないと宣誓しましたよね? 被告に協力したいってどういうこと?」と詰め寄られ、外崎受刑者は「そのまぁ…自分なりに良心に従って話すことで協力っていうか…」としどろもどろになってしまった。