ランナーへの“不審視”に不満の声続出

2015年02月23日 16時00分

スタート前に金属探知機でチェックされるランナー

 昨年は米ボストン・マラソンでの爆弾事件、今年は過激派「イスラム国」による日本テロ対象宣言を受け、大会警備が年々強化されている東京マラソン。3万6000人のランナーからは、携帯品制限や“不審視”への疑問の声も上がった。

「ランナーがテロを起こすわけがない。事前に個人情報も登録している。ボストンの事件も沿道だった。(コースの)内側よりも外側の問題。火炎ビンを投げることもできるんだから。まさかランナーのドリンクまで規制するとは…」

 そう不満を漏らしたのは、都内から参加した50代の女性自営業者。今年はペットボトルやビン、カン、水筒類の持ち込みが禁止された。少量の市販品など条件付きで持ち込める液体物もあり、給水所も充実させ「問題なかった」と語る人が多かったが、特製ドリンクを飲みたい人は、我慢を強いられる。何より、ランナーへの“不審視”にこの女性は違和感を覚えた。

 大会参加に「ちょっと不安だった」と感じた人は少なくない。そのため持ち込み品への規制強化は、「スタート地点にあるゲートが渋滞」(26歳女性会社員)するなど混乱も生じさせたが、「そこまでチェックしてもらえば安心」(41歳女性会社員)と受け止める向きが多かった。

 一方で「そこまでするなら開催しなくてもいいのではとも思った」(都内の女性会社員)と規制過剰感を受けた人も。さらに今回は朝方まで雨が降り、傘をめぐる不満が相次いだ。スタート前に預けた荷物はゴールで受け取れるのだが、折り畳み傘を荷物に入れることは不可とされ、やむなく捨てた人が続出したという。

「私たちも1本ずつ捨てた。ボトルの規制は告知があったけれど、傘の話は知らない人が多かったようだ」と話すのは娘と走った埼玉県の男性会社員(57)。大量の傘が捨てられ「そこまでする必要があるのか」(千葉県の56歳男性)と憤りを募らせるランナーもいた。