大阪キタのゲイタウン・堂山で先月17日午後、同じマンションで強盗殺人と自殺が立て続いた怪事件で、殺されたMさん(39)と自殺した通称Kさん(34)を結ぶ接点として、ある人物の存在が本紙取材で浮上した。

 本紙昨報(既報)通り、MさんとKママは昨秋ごろモメていた。2人と親しかった男性によると、KママはツイッターでMさんのことを「あんなクソみたいな奴を雇ってたなんて、頭おかしいんじゃねえの?」「あんな奴を雇ってたとこのオーナーなんてクソだ」と猛口撃していたという。

 ここで登場する「あんな奴」、仮にXとしよう。SNSのプロフィルや写真によると、彼は身長175センチのガッチリ体形で、短髪薄顔の20代。

「3年ほど前まで、Mさんのとこで売り専として働いてた。でもボーイをやめて1年以上はしばらく、何してたのかよく分からない。そして去年、Kママのとこで働き始めたの」(後輩ボーイ)

 イケメンのXはKママの店で特別待遇だったが、出勤したのは昨夏の3か月で10回にも満たない。Kママの怒りようから、その3か月間にXと何かあったようだ。その後Xは、堂山でゲイバーをオープン。冒頭男性によれば、その時もKママは「アイツ、こんなとこに店開けんのか。よくできんな!」とキレていたという。

 地元バーの元店長いわく「20代の子じゃスポンサーがいないと店なんてできない。内装にこだわらなくても最低200万~300万円はかかるし」。Kママの店で短期バイトをしたXが、程なくして自分の店を開店とは確かに不思議だ。

 大阪府警曽根崎署捜査本部は慎重に捜査しているもようだが、特に発表はナシ。この1か月間の続報は、Kママが睡眠薬自殺だったこと、またMさん殺害の少し前、Mさんの部屋のインターホンカメラにKママではない男が映っていたということだけだ。

 ゲイ風俗関係者によれば「俺の友達が事件前日にある男を目撃していて、『Mさんを殺したのはアイツに間違いない』と言うてた。Mさんと親しく堂山を2人で歩いてるのも見たことあるんだって」とのこと。

 ネットで犯人と疑われている関係者はほかにもいるが、そうした風評被害を食い止めるためにも、捜査本部の公式発表が待たれる。