ゴーグルつけてなた振り回す…和歌山小5刺殺犯の奇行

2015年02月08日 11時00分

 和歌山県紀の川市の住宅地で市立名手小5年、森田都史(とし)君(11)が刺殺された事件で、県警岩出署捜査本部は7日、現場近くに住む中村桜洲容疑者(22)を殺人容疑で逮捕した。男の自宅からは刃物数本が押収された。


 5日午後4時15分ごろ、空き地で頭部や右胸、両腕などを切りつけたり、突き刺したりして殺害した疑い。男児宅と男の自宅と空き地は徒歩数十秒圏内。司法解剖の結果、死因は心臓を刺されたことによる失血死で、即死とみられる。凶器は複数でなたやおのが使われた可能性があるなど、強い殺意がうかがえる。


「殺していない。男児を見たこともなく知らない」と否認しているという。捜査本部は中村容疑者と男児との関係性を「把握していない」とするが、1月には傘を持って男児の中学生の兄を追いかけるトラブルも。


 捜査関係者によると、犯人とみられる男が左手に刃物のようなものを2つ持ち、地元の人以外はほとんど通らない道を逃走するのを目撃されていて、土地勘がある者の犯行とみられていた。また、作業用のゴーグルのようなものを顔につけていた。


 付近住民によると、中村容疑者は隣町の工業高校を中退。“奇行”がたびたび目撃されていた。別の住民も「5年くらい前から作業用のゴーグルをして木刀を振り回す20~30代の不審な男を見ていた。去年の夏ごろから木刀がなたに変わり『なぜそんなものを持っているのか』と聞いたが、無視された」と語った。時には上半身裸で木刀を振り回していたという。


 他にも「1日に森田君の家をのぞき込む不審な20~30代男を目撃した」などの情報が次々に寄せられた。100人態勢で捜査にあたった警察も、早期から中村容疑者の存在を浮上させていた。なぜ罪のない男児を狙ったのか、動機の解明が待たれる。