名大女子学生の実家周辺で猫の毒殺事件が続発していた

2015年02月03日 07時00分

 名古屋市内のアパートで無職森外茂子さん(77)を殺害した容疑で逮捕された名古屋大学の女子学生(19)が「高校時代に同級生に毒を盛った」と供述していた件で、仙台市内の高校に在学中だった2012年、同級生の男子生徒が体調不良になった原因はタリウム摂取によるものとの鑑定結果が出たことが1日、分かった。仙台市内の実家周辺では猫の“毒殺”事件も多発していた。

 神戸児童連続殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗、母親を毒殺しようとした静岡の“タリウム少女”、長崎・佐世保の女子高生による同級生殺害事件などの未成年事件でも共通してみられた“前兆”ともいえる動物虐待が、今回の女子学生の周辺でも頻発していた。

 2008年ごろから近所の家で飼われていた猫4匹が立て続けにナゾの死を遂げていた。「5~6年くらい前、Aさん宅の猫2匹が、道路の真ん中で口から少量の血を流して死んでいた。車にひかれたような外傷もなくて、2匹一緒で変な死に方だった」と振り返る近隣住民はこう続けた。「3年前にもAさん家の1匹が白い液体を背中にかけられて帰ってきて、それを猫がなめてしまったら1週間後に死んだ。同じ時期に、前足としっぽを痛めつけられてフラフラの状態で帰ってきた猫も結局死んだ。ここ1~2年で『ノラ猫もほとんど見かけなくなったね』と近所でも噂になっていたんです」

 当時は事件性など疑う余地もなく、事故として片付けられた。女子学生との関連は不明だが「あの子が引っ越して来た時期と重なるし、4匹中3匹が毒殺のような死に方をしているんだよねえ」とこの近隣住民は困惑を隠せない。

 同級生に劇薬タリウムを盛って障害を負わせた女子学生は一体どんな家庭で育ったのか。「あの子が中学生ごろまでは祖父母も一緒に暮らしていた。地元では“ハイソ”で有名なご一家だった。おじいさんは大学教授で一時期はテレビに出てコメンテーターをやっていた。おばあさんも高名な美術家で、郊外にアトリエを持って絵画の個展も開いていた」(地元住民)

 ただ、7年ほど前、女子学生が大学入学まで両親と妹の4人で暮らした郊外の一軒家に引っ越してから様子は変わった。「父親は農法の研究をしているって聞いたことがある。母親は協同組合の役員で両親とも朝早く出かけて夜遅く帰ってくる生活だから近所付き合いはあまりなかった。あの子が妹と2人で買い物に出かけるのを何度か見たし、家には子供たちだけのことも多かったと思う」(別の近隣住民)

 女子学生は「父親の事業が破綻した」と周囲に漏らし、落ち込んでいた様子だったというが、“ハイソ”な家庭からの環境変化が内面を変えた可能性もありそうだ。

 名古屋大では昨年だけで5件も構内で不審火が起きている。また、所属していた応援部の部員が「薬物入りのジュースを飲ませられた」と発言する動画が出回っており今後、女子学生との関連が調べられることになる。