イスラム国新たな誘拐指示?狙われる日本人記者

2015年02月01日 07時00分

 イスラム国の魔の手は現地で取材する日本人記者にも迫っている。


 イスラム国の支持者が、後藤健二さん(47)の人質事件を取材する日本人記者の誘拐を指示する書き込みをツイッターに投稿していることが分かった。


 イスラム国は後藤さんとサジダ・リシャウィ死刑囚の交換場所にトルコ国境を選択。なかでもイスラム国が首都と主張するラッカから近いアクチャカレが有力視されている。


 これを受け、日本人記者をはじめとした海外メディアは続々とアクチャカレの検問所前に集結。そこに待ち構えていたのがイスラム国の支持者だった。検問所前で待機する日本人記者の写真を撮りまくり、ネット上にアップ。そこへ「このうちの誰かを誘拐しろ」「別の捕虜交換に利用しろ」といった書き込みがなされた。


 シリア北部では人質を売買する誘拐ビジネスが横行。ある海外ジャーナリストは「ガイドになりすまし、親しげに近付いてきた男が実はイスラム国の内通者だったこともある。過去には日本人カメラマンが2000ドルでイスラム国に売却されそうになった」と話す。


“第2の後藤さん”になっては元も子もない。


 こうした状況に外務省は現地の日本メディアに取材の自粛を要請。現在アクチャカレへの出入りは制限されている。


 外交関係者は「今回の事件でもわかる通り、日本人の人質はイスラム国と敵対する米国人や英国人以上に価値が高い。誘拐を実行する者はイスラム国の戦闘員であることも多いが、“小銭稼ぎ”感覚で行う地元の人間も存在する。ジャーナリストは“守られている”という考えは捨てた方がいい」と警鐘を鳴らす。


 戦地取材では人命が最優先。今後、日本人記者の“強制帰還命令”も検討されそうな雲行きだ。