「ビッグフット」はねられ死亡

2012年09月05日 11時55分

 米国で人気ナンバーワンのUMA(未確認動物)と言えば「ビッグフット(カナダ名・サスカッチ)」だ。その出現スポットとして有名なロッキー山脈があるモンタナ州で、ビッグフット騒ぎを起こそうと高速道路に現れた男性(44)が、車にはねられ死亡する事故が起きた。あまりに“痛い”ニュースを全米のメディアが報じた。

 身長2~3メートル、筋骨隆々の体は茶褐色の毛で覆われ、ゴリラを思わせる外見だが、直立二足歩行する。猿人や原人の生き残りという説もある。

 UMA事情通は「日本でツチノコが人気のように、米国とカナダでビッグフットはスーパースターです。毎年300件以上の目撃情報が警察に通報されています」と語る。

 注目度が高いゆえに、米国では数局の専門チャンネルなどが、これでもかとばかりにビッグフット番組を年中、放送している。

「多くの番組では寄せられた写真や映像、目撃談をもとに、それが信ぴょう性の高い情報か、そうでないかを追跡チームが科学的に検証しています(テレビ関係者)

 こんな“下地”があるからこそ「ひと騒動起こしてやるぜ」と狙っている目立ちたがり屋はたくさんいる。はねられたランディ・リー・テンリーさんもそんな一人。だが、悲劇が待ち受けているとは予測できなかった?

 26日午後10時半ごろ、ビッグフットになりきるため、全身に落ち葉や草木を貼り付けて風景に溶け込む「ギリースーツ」を身にまとい、2車線の高速道路に足を踏み入れた。「この姿で夜の高速を横切れば、ビッグフットに見えるに違いない」。しかし、待てど暮らせど車が来ない。やむなく道路の真ん中に立っていたところ、少女(15)が運転する車に気づいてもらえず、はねられてしまった。

 路上に倒れたテンリーさんの姿は、木の枝や草のかたまりにしか見えなかったのだろう。後続の少女(17)が運転する車にもひかれ死亡した。

 高速警察隊のスティーブ・ラビン氏は「テンリー氏の友人の1人が『彼はギリースーツを着て、高速道路でビッグフット騒動を起こしたいと言っていた』と証言している。私は20年、この仕事をしているが、こんな事件は初めてだ」と語る。別の隊員は「友人によると、彼は以前にも同じことを高速道路ではない道路でやったそうです。無残にひかれたのは酒を飲んでいたせいでしょう」。

 警察は「テンリー氏の姿は非常に見えにくかったそうです。家族は運転者に賠償請求しないということです。運転者はスピード違反も危険運転もしていない。それどころか、少女たちに人を殺したという心の傷を負わせてしまった」と語る。

 ギリースーツはモンタナ州北西部カリスペルにある陸軍・海軍のグッズショップで100ドル(約7800円)で販売されていたものだった。


ちなみにモンタナ州では14歳半で仮免許取得可能。15歳で運転可能時間を制限(午後11時から午前5時までの運転を禁止)した免許で、16歳で制限なしの運転免許がもらえる。