【日本人人質事件】要求金額2億ドル…減額交渉に応じるか

2015年01月21日 16時00分

【イスラム国・日本人人質事件】著書「イスラム国の正体」で知られるジャーナリストの黒井文太郎氏(51)は、殺害予告動画について「彼らのこれまでの手法を見る限り、これは最後通牒。身代金が支払われなければ、2人は確実に殺される」と断言する。その上で黒井氏は「湯川さんは誘拐されてからかなりの時間が経過している。その間、イスラム国は水面下で日本政府に身代金の要求をしていたはず。それを日本政府はのらりくらりかわしていた。結果、今回の最後通告に至った」。

 今回の映像には、影の映り具合や、湯川さんの服だけが風に大きくなびくように見えることから、加工された疑いも生じている。だが、それは場所などを特定されないためのこと。

「2人が捕らわれの身で、危機的状況なのは揺るがない。それを指摘されたからといって、何かが変わるわけではない」

 一方、黒井氏は残虐非道なイメージしかないイスラム国について「根底にあるのはジハード(聖戦)だが、彼らは誘拐のプロ集団でもある。彼らが人質を取るのはビジネス。一昨年6月にフランス人ジャーナリスト4人がイスラム国に拘束されたが、昨年解放された。裏ではフランス政府がイスラム国側に1800万ドル(当時の日本円で約18億円)の身代金を支払ったと言われている」。

 要求金額2億ドルについて黒井氏は「ふっかけてきているな、と。ここから先は交渉次第。彼らはお金を得ることが最優先だから、減額交渉には応じるだろう。あくまで私見だが、イスラム国側は『2人で10億円取れればいい』と考えているのでは?」とみている。