高橋被告初公判はオウム用語飛び交う異様法廷

2015年01月17日 16時00分

 地下鉄サリン事件の殺人罪などに問われたオウム真理教元幹部高橋克也被告(56)の裁判員裁判の初公判が16日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれた。ちょうど20年前に日本中を震撼させた同事件に関与し、17年にわたり逃走していた元信者の裁判への注目度は高い。初日から、オウム用語が飛び交う独特の異様な法廷となった。

 

 

 入廷した被告は七三分けの頭髪に黒のスーツ。17年間の逃亡生活のストレスからか、頭頂部はかなり薄くなっていた。目を伏せて歩く姿は神経質にも見えた。


 地下鉄サリン事件を含む4つの事件で裁かれる被告は、同事件で実行犯を中目黒駅に送り届ける役目を果たした。争点は殺意や共謀の有無だ。サリン事件が裁判員裁判で裁かれるのは初めて。しかもこれが最後のオウム裁判になる。


 裁判員は男性5人、女性1人。20代から60代とみられる。罪状認否で被告はか細い声で「まかれたものがサリンだと知りませんでした。殺害の共謀もありません」などと、起訴内容を否認した。


 午後からは冒頭陳述が始まった。検察側の語る事件概要を聞く被告は、せわしなくまばたきを繰り返す。だが、弁護側の陳述になると、その目はキラキラと輝きだした。


 白髪に口ひげをたくわえた映画監督の宮崎駿氏似の弁護士は「みなさん。人は死にます」という意外性のある言葉を皮切りに、裁判員に向けた“演説”を始めた。