なぜ大阪は「ひったくり」「強制わいせつ」ワースト1位なのか

2015年01月12日 16時00分

大阪は街頭犯罪が多い(写真と本文は関係ありません)

 大阪府警が2014年に認知したひったくりなどの街頭犯罪発生件数が、15年続けて全国最多だったことが11日までに府警のまとめ(暫定値)で分かった。また、同様に14年に認知した強制わいせつの発生件数は1189件で、5年連続全国最多となった。全体の2割超の被害者は中学生以下で、下校時や習い事の行き帰りに被害が集中していた。


 街頭犯罪のうち、車上狙いは1万3617件(前年比1238件増)。特に、郊外で工具類が盗まれる事件が13年に比べて約4割増えた。


 府警の三浦正充本部長は署長会議で「情勢は依然として厳しい。常習犯や連続犯の早期検挙が重要だ」と訓示した。


 大阪はどうしてこんな不名誉な結果を残してしまうのだろうか。1年前に大阪から東京に引っ越してきた女性は「上京してまず感じたのは、駅や道路が清潔に保たれていることです。大阪ではゴミがたくさん落ちていたり、犬のフンが放置されていたりします」と話す。


 女性が指摘したいのは、“割れ窓理論”だろう。窓ガラスを割れたままにしておくと、その建物を管理する人がいないとみなされ、他の窓も割られ、建物に落書きされ、ゴミがポイ捨てされるようになり、どんどん周囲の環境も悪化し、住民のモラルが低下し、様々な犯罪を誘引するという理論だ。米ニューヨークでは1990年代、この理論を導入し、落書きやゴミのポイ捨てなどの軽い犯罪を徹底的に取り締まることで、劇的に治安が改善した。さらには…。


「私が住んでいた地域では、毎週のように自転車で現れては、道行く女性にウンコを投げつける最低な犯罪者が出没。住んでいる人たちを恐怖のどん底に落としました。それに比べれば、ひったくりくらいどうってことないし、日常茶飯事なのかも」


 つまり、ひったくりだけではない街頭犯罪が次々起こるので、府民もひったくりに深刻さを感じないそうだ。また、警察の怠慢もあるという。


「道端でオッパイをもまれたり、置き引き、暴行を受けたときに警察に被害届を出しても、受理されないという時期がありました。最近は改善されたようですけど。そのとき犯罪者が野放しにされたせいで、今も犯罪が多いのでは?」


 犯罪が多いのは、警察の姿勢も無関係ではないようだ。