知らぬ間に結婚→バツイチ “詐欺戸籍”の履歴は消せるのか

2015年01月13日 08時00分

 兵庫県警捜査1課は10日までに、知人男性Aさん(24)に無断で知人女性B(38)との婚姻届を提出するなどしたとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用、詐欺、窃盗の疑いで無職の女、塚原直文被告(48)と長女の無職松本百梨亜被告(22)を再逮捕した。

 2人は塚原容疑者の夫らとともに、Bに売春をさせるなどしたことで売春防止法違反罪などで起訴されている。再逮捕容疑は、昨年2月20日、加西市役所でAさんに無断でBとの虚偽の婚姻届を提出。姓を変えたBの国民健康保険証をだまし取った。

 22日、保険証を使って金融機関のローン契約機でB名義のキャッシュカードを作り、23日に50万円を引き出したもの。容疑を認めているという。

 カネを作ることができたので4月9日には離婚手続きを終えている。ある日、所用で自分の住民票や戸籍を取りに行ったAさんは目を疑った。知らぬ間にひと回り以上も年上のオバサンと結婚していただけでなく、さらに離婚してバツイチになっていたのだから。1課幹部は「かわいそうだが、戸籍の履歴は消せるのか。ちょっと分からない…」と語る。

 Aさんは塚原容疑者の息子の友達で、塚原容疑者とBとも面識があった。Bはそもそも塚原容疑者のパート仲間だったが、ささいなことで因縁をふっかけられ、金を奪われ続けた。

 首が回らなくなったところで、売春をさせられた。Bは塚原家の金づるだった。1回約1万円で男の相手をさせられただけでなく「妊娠してないのに『子供ができた。ヤミの病院で堕ろすから金をよこせ』と言って、男から現金60万円と自動車をだまし取った」(同)。これは詐欺事件になっている。

 先の幹部は「暴力団や外国人が男女で共謀したうえで偽装結婚をすることはあるが、片方が知らない間に偽装結婚するのは珍しい」と話している。